またいつか 36話 ページ41
血で全身が紅く染まる
否、これは自分の血ではなく全て返り血だ
A「チッ、なんでこんなに人数が多いの？」
文句を言いつつ、油断も手加減も一切していない
勝てないと分かっているのか、相手は抵抗をしない奴がほとんど
そういう奴には攻撃をしない
だって時間の無駄でしょ？
A「...我々国までもつかな？」
海などの障害物は無いとはいえ、結構な距離がある
幸い、力を使っているからか体の不調は今のところ見られない
A「外に出たら馬車を探して...」
馬車を使って移動しよう
そう言いたかった
でも、私のその言葉は遮られた
"彼ら"によって
A「な、んでここに居るの？」
今一番会いたかった人達がそこに居た
トン「！A居った！」
彼らが私に気付いて駆け寄る
コネ「なんで衛兵が倒れとんの？まさか、能力使ったんか！？」
ガシッと肩を掴んで聞いてくる
他の皆も私の目を見て逸らさない
A「あー、すいません使いました」
目線を下にずらしながら言う
ゾム「っじゃあなんで今は元気なん？」
ゾムが期待を込めた目で尋ねてくる
A「うーんとね、多分だけど今は力を使ってるからだと思う。だから、今は落ち着いて話が出来るよ。まぁ、２〜３分しかもたないけどね。」
あはは、と笑いながら言う
コネ「っ、笑い事ちゃうやろ！」
びっくりした
こんなに怒っているコネシマを私は見たことなかった
コネ「俺にも分かる。Aと話せるのは、きっとこれで最後や」
コネシマが優しい目をして言う
コネ「だから、最後の挨拶させてや」
いつもみたいにニカッ、と太陽みたいにコネシマが笑う
涙が頬を伝って床に落ちた
ショッピ君からインカムが手渡され、耳に着ける
インカムからはロボロとエミさんとペ神とオスマンとグルッペンの声が聞こえる
ロボロとエミさんはボロ泣きしていた
ロボ「う、うぐっ、ううぁぁあ(泣)」
A「ちょ、どんだけ泣いてんの？」
なんで、こんなに悲しんでくれのかな？
嬉しいな、と思った
A「？」
何やら皆がヒソヒソと何かを話していた
すると急に皆が私を見て、
一同「A、ありがとう！」
インカムからも同じようにありがとう、と聞こえる
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笹だんご(プロフ) - コメントありがとうございます！初めてコメントしてもらったのでとても嬉しいです！もっと上手く小説が書けるように頑張ります！ (2021年8月12日 19時) (
レス) id: f3cbb48644 (このIDを非表示/違反報告)
虹ん子 - 楽しみにしてます！投稿頑張ってください！！ (2021年8月12日 18時) (レス) id: c9f6920700 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：笹だんご | 作成日時：2021年8月10日 16時
