『ワタシ』の記憶2 23話 ページ27
なんだか『ワタシ』と私って紛らわしいな！
(by作者)
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A「ねぇ、聞きたい事があるんだけど」
レナ「ん？なんでも聞いて！」
今ここで聞いてしまったらもう後には
戻れない...
だってこれから聞くことは村最大の秘密だから
A「...今の代の巫女は誰？」
レナ「っ、なんで、巫女の事を知ってるの？」
やっぱりか
A「私もここの人間だから」
レナ「！嘘、だってあなたを...」
A「村で見かけた事が無いって言いたいんでしょ？」
レナ「！？」
A「私も詳しくは言えない。でも、約束する。このことは他言無用にする。お願い、教えて！」
とにかく私は必死だった
この子なら何か大事な事を知っているんじゃないかって思ったから
私も知らない何かを
レナ「分かった。ただし、絶対に後悔するよ？それでも聞きたいって思う？」
レナは俯いているいるから表情は分からない
でも、聞かないと別な意味で後悔する
レナと会うのはこれがきっと、最初で最後だと思うから
レナ「分かった。Aちゃんがそういうなら。教えてあげる。今の代の巫女はーーーだよ」
A「なっ！」
私は耳を疑った
でも、納得している自分もいる
『今の代の巫女はワタシだよ』
だから、彼女の家はこんな村の外れにあったのか
だから、彼女はこんなにも村の人達に遠巻きにされてたんだ
でも、なんで？
A「で、でも、私は巫女はありがたい存在だって」
レナ「それは、違う。まだ幼い頃はそう聞かされるだけ。大人になれば気味が悪いって言って皆離れていく。どんなに仲の良かった人で
も。」
ー寂しいー
レナの心の声が聞こえた気がする
いつの間にか私は涙を流していた
レナ「！どうしたの？」
A「ご、ごめ、なんか目から塩水が」
レナ「ふふっ。目から塩水なんて出ないよ。
それに、どちらかというと泣きたいのは私の方なんだけど」
レナは目に涙を浮かべながら微笑んでいた
A「...うん。やっぱりレナには笑顔が
一番だよ！」
レナ「Aは私のヒーローだよ！」
A「w何それ、だったらヒロインが
いいなぁ！」
しばらく私達は笑っていた
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笹だんご(プロフ) - コメントありがとうございます！初めてコメントしてもらったのでとても嬉しいです！もっと上手く小説が書けるように頑張ります！ (2021年8月12日 19時) (
レス) id: f3cbb48644 (このIDを非表示/違反報告)
虹ん子 - 楽しみにしてます！投稿頑張ってください！！ (2021年8月12日 18時) (レス) id: c9f6920700 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：笹だんご | 作成日時：2021年8月10日 16時
