違和感 20話 ページ23
トントンside
俺達は覚悟を決めて各々の武器を持ち直した
でも、どうしてだろう
彼女の存在が消える
そう考えるだけでひどく泣きたくなる
理由は分からない
たった一日しか此処に居なかったのに
それはきっとグルッペンを含め今ここにいる
幹部全員が同じ気持ちだろう
ロボ「そろそろ行くで」
ロボロは分かりやすく鼻を啜っていた
ロボ「3...2...い「ちょい待て！」何やねん！」
コネ「Aの様子が変だ」
俺達はAの方を見た
Aの様子は確かに変だった
ブツブツと何かを呟いている
一番耳の良いゾムに頼むと眉を潜めていた
シャ「なんて言っとった？」
一斉にゾムへと詰め寄る
ゾム「それが、聞こえたんやけど理解出来んくて」
トン「なんでもええから早よ！」
ゾム「...『お前如きに彼らは惑わされないって』」
なんだそれ
ホンマに意味わからん
鬱「あ！ゾムまたなんか言っとんよ！」
ゾム「...」
エミ「ゾムさん、どうでしたか？」
ゾム「...『貴女はワタシと同じ"彼岸の巫女"だから』って」
"彼岸の巫女"...
ゾム「あとな、コネシマごめんって言っとった」
コネ「そうか...」
ショ「まだAさん生きとるんすか！？」
ショッピ君が目を丸くする
鬱「...可能性としてはあるやろな」
エミ「なら、私は彼女を助けたい！」
珍しくエミさんが必死になる
ロボ「当たり前やん！ここに居る皆そう思っとる！」
ロボ「行くで皆！」
再び攻撃を始めた彼女になるべく傷つけないように武器を振るう
コネ「クッソ、めっちゃ強ええやん」
本気を出していても彼女に近づくのは難しい
ほぼ全員の息が上がってきてる
その時だった
中庭の柵がチーノに真っ直ぐ向かっていた
トン「避けろチーノ！」
チノ「しまっ」
チーノに当たる
そう思った時、何処からか銃声が響く
柵が打ち抜かれた
視界の端に小さな針が映った
その針はAに当たり彼女が倒れる
それと同時に彼女が放っていた殺気と
半端ない位の威圧感が霧散する
すかさず彼女を支えたのは
「兄さん！？いつこっちに戻って来たん！？」
ペ神「そんなことより治療優先だよ！」
そう言ってAを抱えた兄さんをペ神が手招きする
そうだな
まずはAの回復と彼女の能力についてが
優先か
俺達は小走りで中庭を後にした
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笹だんご(プロフ) - コメントありがとうございます！初めてコメントしてもらったのでとても嬉しいです！もっと上手く小説が書けるように頑張ります！ (2021年8月12日 19時) (
レス) id: f3cbb48644 (このIDを非表示/違反報告)
虹ん子 - 楽しみにしてます！投稿頑張ってください！！ (2021年8月12日 18時) (レス) id: c9f6920700 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：笹だんご | 作成日時：2021年8月10日 16時
