絶望 19話 ページ22
眩しい
目を閉じていても分かる
「〜〜〜〜！」
誰かの声が聞こえる
今の出来事は夢
そんな展開に希望を持ちゆっくりと目を開く
(眩しい)
誰かがこちらを覗いてくる
焦点の合わない目を必死に動かして状況を把握しようとする
コネ「ペ神早よ！」
コネシマ...？
彼に謝りたくて手を伸ばす
「コネシマっごめ『ここはどこ？』」
えっ？
「コネシ『っごめんなさい、コネシマさん』」
な..にが、起こっているんだ？
声が...届いていない？
それどころが知らない"誰か"が私の代わりに
喋っている
？『知らないなんて嘘よ』
(お前っ！)
(...余興とはこの巫山戯た状況の事か？)
？『えぇ、その通り。ちなみに貴女の代わりに喋っているのはワタシ』
(今すぐ元通りにしろ)
？『残念だけど貴女の身体を返すなんて
馬鹿な行動はしないわ。貴女は"ワタシ"の身体が朽ちるまでそのままよ』
(巫山戯るな！！この身体はお前のモノじゃ無い！ホンモノのAのモノだ！)
？『そのまま子犬のように騒いでいるのも自由だけど、いいの？貴女が待っていた人が来たわよ？』
(私が待っていた人？)
エミ「Aさん大丈夫ですか？どこか痛むところは？」
(！エーミールさん、気付いて！ホンモノの私はここだよ！お願い！)
？『はい、特に異常は無いです...
あの、あれからどうなったんですか？私、皆さんの事...』
私のフリをした彼女がポロポロと涙を零す
それを見たエーミールさんはそっと彼女を抱き寄せた
(エーミールさん？それは私じゃないよ？
なんで？私があなたに何かした？)
私は無性に泣きたかった
けれど、泣けなかった
(....)
私は喋る事さえやめた
どうしてって？
私は理解したから
何をしたって彼らに届かないこと
何をしたって無駄だってことを
たった一日だけだった
私が幸せだと感じた日は
皆と話した時は楽しかった
エーミールさんとのお茶会は楽しかったな
一つ忘れてた
最後にコネシマさんに謝りたかったなぁ
私は、彼らと楽しそうに話す"ワタシ"を見るのをやめた
もういいや
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笹だんご(プロフ) - コメントありがとうございます！初めてコメントしてもらったのでとても嬉しいです！もっと上手く小説が書けるように頑張ります！ (2021年8月12日 19時) (
レス) id: f3cbb48644 (このIDを非表示/違反報告)
虹ん子 - 楽しみにしてます！投稿頑張ってください！！ (2021年8月12日 18時) (レス) id: c9f6920700 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：笹だんご | 作成日時：2021年8月10日 16時
