呪い 32話 ページ36
A「...巫女には代々力と一緒に呪いも受け継がれるんです」
そう言って私は着ていた服を脱ぎ始めた
チノ「！何してるんですか！」
慌てて皆が止めようとする
レナ「黙って見てて」
私が今からする事を察したのか圧をかける
私は皆に背中を見せた
皆は絶句する
何故なら背中には不気味な模様が描かれていたからだ
A「呪いは巫女の力を受け継いだ瞬間から進行する。しかも、力を使えば使う程進行は速くなる」
私も何度か力を使ったから結構なスピードで進行しているはずだ
A「この模様が全身を覆った時に呪いが発動して、巫女を殺す」
力ある者はその対価を支払うべきだ
その言葉は巫女にぴったりだと思う
A「だから私はもう長くは持たない」
持って半年と伝えると落胆する者や顔を歪める者も居た
(なんで、そんなに悲しむの？)
私達は出会ってまだ間もないのに
ペ神「...呪いを止めたり進行を遅くする方法は無いの？」
神と書かれた紙で表情は見えないが体が震えている
レナ「結論から言うと...無い訳じゃないけどそれは不可能だね」
その言葉に私達は目を丸くする
兄「方法があるのか？」
ガシッとレナの肩を掴む
レナ「巫女の継承の儀式をすれば呪いは解ける。でも、継承の儀式には巫女一人分の血液が必要になる...つまり、どういう事か分かるよね？」
一人分の血液...つまり、儀式を行った巫女は失血死する
レナ「だから、方法は無い訳じゃないけど
呪いを解くのは不可能」
(...私はもう助からない)
記憶が戻った時から覚悟はしていたけど、
改めて聞くと絶望する
エミ「クソッ」
ガン、とエーミールさんが物に当たる
他の皆も俯いたりブツブツとなにかを呟いている
レナ「....A、貴女は来世で彼らに会えるってなったら嬉しい？」
ぼそりと小声で聞いてくる
A「もちろん。私は皆の事をもっと知りたい！それに、レナとも会いたいな」
私も小声で返事をする
レナ「そっか。...来世でも仲良くしてね」
ニコリとレナが微笑む
A「あったり前！今度は一緒に美味しい
モノ食べに行こうね！」
(やっぱりレナ可愛いぃぃ！)
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笹だんご(プロフ) - コメントありがとうございます！初めてコメントしてもらったのでとても嬉しいです！もっと上手く小説が書けるように頑張ります！ (2021年8月12日 19時) (
レス) id: f3cbb48644 (このIDを非表示/違反報告)
虹ん子 - 楽しみにしてます！投稿頑張ってください！！ (2021年8月12日 18時) (レス) id: c9f6920700 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：笹だんご | 作成日時：2021年8月10日 16時
