8話 魔法には生贄が必要。それって…。生贄は、とりあえず必要だ。 ページ10
ミユキは泣いていた。
それをハミカは見ていた
グミアは私の手握ってた
ネルビス地面に座ってた
だけど…ちょっぴり不自然に感じたのは…この焦げた臭い。
「みんな…なんか焦げ臭くない?」
みんなは言われてみれば…たしかに…と言っていた。
「ミクリア、ヴァルバリの方面からだ」
グミアが指差した方向から…煙が上がっているのが見えた。
この瞬間、頭が真っ白になった。
ネルビスは目を見開いていた。
…
「嘘でしょ…?」
ネルビスが不意に声を漏らした…ミユキは泣くのを止めた。
「革命…が…訪れた」
その言葉に私はヴァルバリへと走り出した。
グミアは私を追って走り出した。
+゚*゚+。*゚+゚。*゚+゚。*゚+゚。*
予想通り燃えていたのは我が古里…ヴァルバリだった。
「…グミア…どうしよう…」
私には魔法だなんて使えない…だから…きっと村人や母や父は助けなれないーっ!
自分が悔しくなり唇を噛みしめた。
「ミクリア、下がっていろ」
グミアに後ろへ追いやられて私は こけそうになった。
急いで体制を立て直すとグミアは何かを呟いていた。
いや…呟いているのではない。
これは、歌だ。
「〜♪」
透き通るようなこの声に合わせて、やがて晴れていた空に雲が覆い始めた。
「あぁ〜〜♪」
グミアが空に向かって手を差し伸べると、見事に雨が降ってきた…。
「…魔法?あんなに晴れてたのに…」
いつの間にかグミアは
歌うのを止めていた。
「そうだこれが魔法だ」
私は目を見開いた。
そして、両手でグミアの右手を覆った。
「私にも…魔法を…教えてくれないかな?みんなを…助けたいの」
グミアは黙り込んでしまった。
そして私から目をそらした。
「何かを犠牲にしなきゃ魔法は使えない。魔法を使えるようになるには生贄が必要だ」
「生…贄…。」
グミアはそらしていた目を私に向けた。
「だが、軽い魔法ならば生贄は必要はない。魔法にはレベルがある。レベル1ならば大丈夫だ」
私は頷いた。
雨はやがて村に放たれていた火を消し去り焼け跡が見えた。
焼け焦げた死体
焼け焦げた家
焼け焦げた我が家
私の大切な人は
生きているのだろうか
9話 焼けた村からの選択肢。どちらにする?→←7話 登場遅いんですけど…。来てやっただけありがたいと思え。
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革ベルト
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笹原楓 - 面白いけど、ルカの扱いひどいと思います。ルカ、かわいそうだし、だれかと、恋仲にんあたらなーって。特に、がくぽとか (2016年5月12日 20時) (レス) id: 972dfa3b83 (このIDを非表示/違反報告)
健音モモカ(プロフ) - 南原龍児さん» (-^〇^-) (2012年8月2日 18時) (携帯から) (レス) id: 824d58baa7 (このIDを非表示/違反報告)
健音モモカ(プロフ) - 南原龍児さん» 顔文字可愛いよ(笑) (2012年8月2日 17時) (携帯から) (レス) id: 824d58baa7 (このIDを非表示/違反報告)
健音モモカ(プロフ) - 今木…どうかしたの…? (2012年7月30日 23時) (携帯から) (レス) id: 824d58baa7 (このIDを非表示/違反報告)
今木 - 健音モモカさん» そうか…ならいいんだ。 (2012年7月30日 20時) (レス) id: 6acdf23370 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:健音モモカ | 作成日時:2012年7月16日 19時