とある国のとある話〜VOCALOID〜

３話 モノガタリノ人 ページ5

その夜ー…


私は眠れなかった。


気になるあのグミアの言葉。

“革命”それは世の中の政治が一転すること。

今のナイリアン王国の王はキルト(キヨテル)から変わるのだろうか…。


まぁ、どちらにしろ私には関係ない。



なんだか外の空気が吸いたくなってテラスに出てみた。


「すぅー…はぁー…」


此処は城下町とは違い空気が綺麗だった。


新月ではないがあと一歩で掛けそうな月。


変哲のない この場所は今も変わらずに 成り立っていた。


◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆




翌朝


私は昨日、結局眠れなかったので本を読んでいた。


その本には“満月の少女”というタイトルがつけられており、作者はハミカ(ハク)という名前で、世界でも有名な人物である。今も彼女は生きており、世界を旅してるだとか。


この本のあらすじは


満月の少女は光を好み
闇を嫌い、

満月の時に本性を現すのだという。


(そういえば満月の時もグミアに会ったことがないな…)


それはさておき、今日は友達のネルビス(ネル)と出掛ける約束をしていたから、もう行かなくては。


「ミクリア〜、ネルビスが来たわよ〜」


廊下で私を呼ぶ声が聞こえた。来るの早っ！


…。…。


「ミクリア〜遅いわよ。」

「あぁ、ごめん。んで？今日はどうするの？」


ネルビスは目を輝かせた。


「今日はルビアの街でバザーをやってるからルビアに行きたいな。」

「いいよ。じゃあ…ウチの馬に乗ってけばいいよ。」


ネルビスも私と同様、金持ちで屋敷は私の家と同じくらい大きかった。


「やったぁ！馬は楽でいいよねぇ！」


私は頷いた。


ネルビスと 馬に乗り、ルビアへと私たちは

向かったのである。

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