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26話 ページ27

ちょうどココアを半分飲んだところで、モトキのシャワーの音が止まった。

そろそろ戻ってくるかな。

元気がないと分かったら、優しいモトキの事だからきっと心配かけてしまう。

無理やりでもなんでもいい。

とにかく今は笑顔でいよう。

大丈夫、なんとかなる。

今までだってそうだった。

思い込みって結構大事なんだって、20数年生きてきて身に染みて分かってる。

ほら、ONEPIECEのサウロだって言ってた。

「辛い時ほど笑え」って。

みんなには必要以上の心配をかけちゃいけない。

メンバーのみんなは優しい。

女だからって、体力使ったり力仕事は任せてくれない。

準備とか片付けとか、色々私には知らせないで頑張ってくれてる部分が沢山あるんだ。

なのに私の不注意で住所特定されて危ないです、なんて。

とても顔向けできない。

これは必要以上の心配事に発展する。

だから、自分1人で解決しなくちゃダメなんだ。

冷めかけたココアが入ったマグカップを握りしめて決意を固めたその時、インターホンが鳴った。


ウ「…UVERか何か頼んだっけ?」


モトキのシャワーの音が止まってまだ数秒。

きっとまだ体を拭いてる最中だろう。

必然的に私が出るべきだと思って座っていたyogiboから立ち上がる。

自分の家と構造が何ら変わらないから、いつも通りに玄関へ向かう。

ドアのスコープを覗くとバレること、ちゃんと頭に入れてる。

一応チェーンは付けたままドアを開けよう。















___きっと大丈夫、なんて、誰が決めたんだっけ。

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設定タグ:フィッシャーズ , モトキ , 幼馴染   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:ますもも | 作成日時:2023年3月12日 23時

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