Fischer's・ウノ (ページ17)

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16話ページ17

やっぱり3月なので、夏みたいに冷房が効いてるわけじゃないけど、本当にちょうどいい温度にされている店内は、興味を引かれるものでいっぱいだった。

ウ「あ、新しいグミだ。これまだ食べてないんだよね」

モ「それなら家にストックしてあるからあげるよ」

ウ「ほんと？なら買うのやーめた」

カゴに入れてた新発売グミを、棚に戻してドリンクコーナーへと向かう。

ウ「んー、今はゆったりカフェオレとかの気分なんだよなぁ。」

モ「珍しいね。あんまりコーヒー系好きじゃないのに」

コーヒーって苦いじゃん？

砂糖とミルク無かったら、私意外と鼻が利くから匂い嗅ぐのすら無理なんだけど、ココアとか紅茶とかは好きなんだよね。

気がついたらなんか知らんけどカフェオレとミルクティーとコーヒー牛乳だけ飲めるようになってた。

でも未だにブラックは飲めません。

あれは大人の味です。

モ「相変わらずブラックは飲めないの？」

ウ「だって苦いし。飲んだあとも口の中に苦味残るじゃん？あれが苦手なんだよね」

モ「コーヒーの良さそこでしょ」

ウ「私は嫌。」

変わってんねぇ…と呟きながらブラックコーヒーをカゴに入れたモトキ。

てっきり着いてきただけで買い物はしないと思ってた。

まぁいいや、今回はウノの姉貴が奢ってやるぜ。

ウ「なんか小腹すいたんだよなぁ」

モ「朝ごはん食べてないよね？お昼もおにぎり一個だったし。」

朝は食べる時間なかったからいいんだけど、お昼はガッツリ食べたくなくてマサイとンダホがらおにぎり握ってくれたからそれ食べて終わったんだよね。

どうしよ。

パスタとかうどんとかそういうガッツリご飯って気分ではないんだよな。

お菓子でお腹膨らまそうかな。

ウ「ピーナツチョコ買った、飲み物買った、アイス後で買う、んー…他に何かいる？」

モ「いや？俺はもういいよ」

困ったな。

食べたいのに食べたいものがない。

ウ「なんかつまめるもの…あ、アメリカンフルト食べようかな」

モ「え、なんて？」

ウ「ん？アメリカンフルト」

モ「それ混ざってない？笑」

ウ「なにが？」

モ「アメリカンドッグとフランクフルト」

ウ「アメリカンフルト…ほんとだ。」

モ「やっぱり馬鹿じゃないけどアホだね。」

ウ「馬鹿野郎、可愛い女の子にバカとかアホとかいうな。」

彼女できない理由もしかしたらそーゆーところかもよ。