お兄ちゃんと自室 ページ9
階段を昇って
廊下の突き当たりにある
私の部屋
少し重たく感じるドアを開ければ
嫌いな家具が目に入る
くっついているふたり用の勉強机
明らかに1人用では無いキングサイズのベッド
もう1人の兄と共同で使っているベッド
遅くに帰ってきて早くに家を出るから
本当にこのベッドで寝ているのかなんて
私は知らないけど
制服のままということも
すっかり忘れて布団に潜れば
薄まるどころか
濃くなっているアイツの匂いがするせいで
あぁ、昨日もアイツはここで寝たのかと察する
__“どうしたのA、こわいゆめみた?”
__“うん…おばけ……出てきたの…”
__“じゃあにーちゃんとくっついてねよ”
__“…うんっ!”
思い出したくもない甘く苦い思い出
今のアイツからは想像もできないほど
優しい顔をした兄の姿を
最後に見たのはもはや何年も前だ
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ぬぬ - ウインナーのくだりで察してしまい吹きました、、 (12月19日 16時) (レス) @page17 id: 74e0460151 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ますもも | 作成日時:2023年10月22日 3時