検索窓
今日:7 hit、昨日:111 hit、合計:188,727 hit

お兄ちゃんと部活 ページ7

 
 
 
 
下校を知らせるチャイムが学校に鳴り響く




チャイムはなったばかりだと言うのに




校庭には既に運動着に着替えたどこかの部活の生徒が




ストレッチを始めていた




けれど中学3年生の私たちのクラスには




当然今から部活に向かおうとする人は




1人としていなかった




私を含めた全員が




既に部活は引退していたからだ




やたら元気な掛け声を雑に聞き流しながら




見慣れた下駄箱に向かった




爪先を床に打ち付けて靴を履いて




正門に向かうと必ず目に入る場所








体育館








少し前までは豊黒の正セッターとして




私もあそこにいたはずなのに




ボールが打ち付けられる音




靴が擦れる音




フォローを求める声




点が入ったことを知らせる笛の音




これら全部が今では




雑音に聞こえて仕方なかった




体育館を視界に入れないように




下を向きながら学校を出た




バレーボールは、もういい
 
 
 
 
 

お兄ちゃんともう1人の兄→←お兄ちゃんと進路



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (49 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
140人がお気に入り
設定タグ:ハイキュー , 白布賢二郎 ,
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ぬぬ - ウインナーのくだりで察してしまい吹きました、、 (12月19日 16時) (レス) @page17 id: 74e0460151 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ますもも | 作成日時:2023年10月22日 3時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。