お兄ちゃんと進路 ページ6
「提出期限は4日後だ。厳守しろよー」
眠気が取れていないだるそうな声で担任が言う
目の前には堅苦しい明朝体で書かれた
「進路希望調査表」の文字
周りの子達を盗み見れば
第2希望まではほぼ全員が埋まっていて
第1希望すら埋まっていないのは私だけだった
「おい白布、ちょっと職員室まで来い」
少し暗めの声で担任が手招きをする
コーヒーの匂いで息苦しい職員室では
あまりにも決まらない私の進路先の
無意味な相談会が開かれた
「お前だけだぞ、第一希望すら決まってないのは。」
「…すいません」
「別に怒ってるんじゃない、心配してるんだ。」
「……はい」
「確かお前のお兄さんは…白鳥沢だったな。
まぁわざわざ同じところに行く必要も無いし、
もう少しレベルを下げてもいいと思うぞ。」
「…………はい」
もちろん、兄と比較しながらの相談会だけれど
140人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ぬぬ - ウインナーのくだりで察してしまい吹きました、、 (12月19日 16時) (レス) @page17 id: 74e0460151 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ますもも | 作成日時:2023年10月22日 3時