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お兄ちゃんと心音 ページ42

 
 
 
 
「は、ちょ………何してんの」




「いいじゃんちょっとくらい。減るもんじゃないし」




「……髪擽ってぇよ」




「がまん。お兄ちゃんでしょ」




「ワガママかよ」





気が付いたら




足を組んで携帯を触ってる賢二郎の胸元に




頭をコツンと預けていた




お風呂上がりだからか、元々の体温か





賢二郎の体は暖かくて




まだお風呂に入ってないから




雨で冷えていた体には嬉しかった




最初は驚いて体を起こしていたけど




慣れたのかまたソファに持たれかかって




携帯を触っている




あ、ボディーソープの匂いだ




あとシャンプーの匂いも




汗の匂いなんて少しもしない




少し集中すれば心臓の鼓動も聞こえる




あぁ懐かしい




何かと眠れない日の夜は




こうしてくっついて寝ていたっけ




最初はお子様だなとからかうくせに




しばらく経ってもモゾモゾと落ち着きがないと




無言で布団を開いてくれる




近寄れば軽く背中をさすってくれて




おかげで安眠できた




そう、あの時も……こんな、感じ…で……






「…ねーちゃん疲れちゃった?」




「ねーちゃんもう寝ちゃった?」




「雨嫌いだし気疲れしたんじゃない?」




「バレーの約束なし……?」




「バレー出来ないの……?」




「……あとで兄ちゃんとパスする?」




「いーの!?」




「ほんと!?」




「シー。ねーちゃんの部屋からブランケット取ってきて」






いつも大事なところで寝てしまうのは




本当に困る




家族全員が座れるほどの大きなソファを独り占めして




寝ぼけていたからよく分からないけど




頭に暖かい手が乗っかった気がして




そのまま小一時間ほど眠った
 
 
 
 
 

妹と昔→←お兄ちゃんと我慢



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ぬぬ - ウインナーのくだりで察してしまい吹きました、、 (12月19日 16時) (レス) @page17 id: 74e0460151 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ますもも | 作成日時:2023年10月22日 3時

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