お兄ちゃんとドライヤー ページ40
洗面所からハプニングを混じえつつ
タオルや櫛もドライヤーと一緒に取ってきた
少し短めのコードをコンセントに挿し
ソファに座った私の足の間に、
床に夏樹を座らせて乾かす
毎日では無いけど一週間に一度くらいの頻度で
双子の髪をこうして乾かしてあげているので
弟たちは慣れた動作で座り込んだ
たまに乾かしてる最中に寝落ちするのだけやめて欲しい
運ぶのが結構大変なのだ
「ふふっ」
「なーに?ご機嫌だね」
「乾かしてもらうの久しぶりだから!」
「はぁ〜…」
「ムグッ、ねーちゃんくるしいっ」
頭皮が火傷しないようにしっかり電源を止めて
頭ごとガバッと抱きつく
周りの友達はみんな
弟なんてウザイだけだよと口を揃えて言うけれど
私はすごい可愛いと思う
だって嫌だとか言いながら拒絶はしないし
たまに向こうから寄ってくる時の可愛さと言ったら…
うちの弟の可愛さは赤ちゃん動物を超えると思う
「はい、乾いたよ」
「んふふ、ありがと!」
「はーい、どういたしまして」
「ねーちゃんねーちゃん!次おれ!俺も乾かして!」
ドタドタと足音をたてながら
何も着ずにこちらに走ってくる春樹
もちろんゾウさんが揺れている
5歳も年下の弟のだから
そこまで拒絶はしないけど
普通に驚くし嫌だし進んで見たくは無い
「なんでそんなびっちょびちょなの」
「もっかい風呂入ってきた!」
「せめてパンツくらい履きなさい!お姉ちゃんも女の子です!」
「パンツ暑い!いらない!」
「バカなの?」
夏樹の頭を乾かしてる最中に
一瞬お風呂場が騒がしいと思ったら
賢二郎のお風呂に春樹が乱入したからだったのか
賢二郎よく許したな
2度目の風呂なんて
めんどくさいからダメって言いそうなのに
「おい春樹!濡れたままリビング行くな!」
「俺ねーちゃんに乾かしてもらうの!」
「その前にまず服着ろバカ!」
「お前もだよバカ!高校生が全裸でリビング来んな!」
お母さんがいたらきっとうるさいって怒ってた
何が悲しくて兄と弟のブツを見なければならないのか
せめてパンツだけは履いて出てきてくれ
私も一応女の子なのよ
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ぬぬ - ウインナーのくだりで察してしまい吹きました、、 (12月19日 16時) (レス) @page17 id: 74e0460151 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ますもも | 作成日時:2023年10月22日 3時