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お兄ちゃんとコンビニ ページ36

 
 
 
 
「あ、ねぇちょっと待って」




「なに。寒いし早く帰りたいんだけど」




「コンビニ寄っていい?」




「またおやつか?いい加減太るぞ」




「私のじゃないし」






家の1番近くのコンビニが見えてきて




不意に浮かんだ妙案だった




自分から約束を取り付けておいて




いとも簡単に破っている最低な姉なのだ




おやつ禁止令を出されている可愛い弟たちに




私からのごめんねの印を買っていきたい






「先帰っててもいいけど?」




「……なるべく早く戻れよ。寒い」




「はーい」






入店の音楽が鳴って




気だるげな店員の挨拶が聞こえる




弟たちが好きなおやつは沢山あるけど




さすがは私の弟




甘いものをかなり好む




兄ふたりはどちらかと言えば




しょっぱいものや辛いものを好むので




家にはポテチや柿の種なんかのおつまみ系が多い




お菓子コーナーに入って




チョコレートの詰め合わせをカゴに入れた




昨日の夜、2リットルボトルのジュースを




2人は既に飲み干してしまったようなので




ドリンクコーナでジュースを2本カゴに入れる




最後はアイスコーナーに向かった




双子はアイスが大好きだけど




特に好きなのは半分に分けて食べられるピパコ




何でも半分こしてきたせいで




分けられるこのアイスが好きらしい




理由まで可愛いなんて私の弟は天才だと思う






__”はい、はんぶんこ。こぼすなよ”




__”ありがとう!………ねぇ、あかない!”




__”ん、かして”




__”ありがと!”






半分こしたのは




あの双子だけではなかった




屋根の下で待っている賢二郎は




覚えているのかな




ピパコの重みがもうひとつ分増したカゴを




レジに出した
 
 
 
 
 

お兄ちゃんとはんぶんこ→←お兄ちゃんとありがとう



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ぬぬ - ウインナーのくだりで察してしまい吹きました、、 (12月19日 16時) (レス) @page17 id: 74e0460151 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ますもも | 作成日時:2023年10月22日 3時

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