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妹と悪い虫 ページ34

 
 
 
 
さっきまでうるさいほど騒いでいた教室から




俺が近づくにつれて音が聞こえなくなっていって




何事なのかと思って少しだけ足を早めてドアを開ければ




怖いと顔に書いてある妹と




そのクラスメイトたちがしゃがみ込んでいた




1人で雨宿りはしないとは思っていたけど




思っていたよりも残っていて驚いた




最近の中学生はニュース天気予報を見ないのだろうか






「……結構残ってんじゃん」




「…けん、じろ?」





ああやっぱりだ




ほんの少しだけ震える手と




ほんの少しだけ潤んでいる目を見れば




怖がっていることなんてすぐわかった




それと同時に




そんな妹を熱っぽい視線で見つめる男にも




すぐに気がついた




コイツは俺の迎えに驚きすぎて気付いてないけど




ようやく喋れるようになったのか




驚きながらこちらを見上げて片言に聞いてきた






「なん……で、学校は…?部活は……!?」




「雨ひどいから無くなった。つーか傘忘れたなら連絡入れろよ。春樹たち待ちくたびれてるぞ」






嘘ではないけど本当でもない




春樹たちは待ってはいるけど騒いではいなかった




騒ぐ前に俺が迎えに行ったから




待ちくたびれてはいるだろうけど




迎えに来たのは俺の意思だった




荷物をまとめるようにいうと




机の上から鞄を掴んで大人しく着いてくる




本当はこんなところからすぐにでも出たかったけど




変わらずあの視線を向けてくる男が癪に触った




一応妹に聞こえない声量で




けど威圧も込めて




教室の男に囁いた




 




 



____“俺の妹はあげないよ”








 


熱でも出たのかもしれないかのように




顔が熱いのは気のせいだ
 
 
 
 
 

お兄ちゃんとありがとう→←妹と他の兄



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ぬぬ - ウインナーのくだりで察してしまい吹きました、、 (12月19日 16時) (レス) @page17 id: 74e0460151 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ますもも | 作成日時:2023年10月22日 3時

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