お兄ちゃんと妹 4 【白布賢二郎】

お兄ちゃんと番外編のバレンタイン4 ページ7

　
　
　
　
｢ただいま｣




｢あ、おかえり｣




｢｢にーちゃんおかえり！！｣｣




｢ん、ただいま｣






部活を終えて帰ってきた賢二郎は




いつもよりも少しだけ疲れた顔をしていて




少しヒビが入ってしまい人にあげられないマカロンを




おやつとして双子にあげていたので




1枚つまんで疲れている賢二郎の口に突っ込んだ






｢んっ……なんらよこれ｣




｢マカロンだよ｣




｢まはろん？らんれ？｣




｢明日バレンタインだから｣




｢ごほっ…！ケホッ、は！？｣




｢ちょ…汚い。｣




｢だ、れに作ってんだよ｣




｢誰に…って、同じクラスの伊藤くんとか？｣




｢…そいつのこと、好きなのかよ｣




｢…？(クラスメイトとしては)…まぁ、うん｣




｢はっ、……失敗しろばーか｣






…ん？失敗しろ？？






｢なんでそんな事言うの！賢二郎にもあげようと思ったのに！あげないからね！！ばかって言う方がばかなんだから！！｣




｢お前よりはマシな頭して………は、俺にも？｣




｢賢二郎の分は春樹たちにあげるから！！｣




｢ちょ、まて、俺の分……！｣




｢知らない！！｣






いきなりの意地悪発言にイラッときて




残しておいた失敗マカロンを全て双子に渡した




もちろん双子は後で食べるということを知らないので




受け取った瞬間に口に放り込む




俺の分だから返せとでも言いたかったのか




一瞬で消え失せたマカロンにガックリ肩を落としていた




お前が悪いんだからな！！！




イライラしながらハンドミキサーでメレンゲを作った
　
　
　
　
　

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