お兄ちゃんと妹 4 【白布賢二郎】

お兄ちゃんとお仕事 ページ24

　
　
　
　
洗濯物をして、その間にドリンクを作って




出来上がるころに丁度洗濯物が洗い終わる




タオルやゼッケンを干しながら選手の観察をして




干し終わったら直ぐにボール出しと記録付け




……まって、私中学の時こんなにキツいことしてた？






｢Aちゃんすんごい顔死んでない？大丈夫？｣




｢…ちょっと疲れてるだけですよ｣




｢ちょっとじゃないと思うけど｣




｢家族は大切にしないと〜ね？若利クン｣




｢……そうだな、無理は良くない｣




｢分かりました｣




｢若利の言うことならすぐ聞くのな、お前｣






そんな会話は知る訳もなく私は動き回っていた




あ、記録の用紙が足りなくなった時の補充場所




聞くの忘れてた




監督知らなそうだし、ここはやっぱり




ダントツで聞きやすそうな五色くんに聞きに…




いやせっかくだし瀬見さんに聞くか？




疲れた頭で部員を選ぶのは少し楽しかった




けど、人は忙しいとわまりが見えなくなるものです




特にどうでもいいと思ってる人とかは、ね






｢おい、ちょっと休憩しろ｣




｢ぱっ、ぱ？｣




｢は、？笑｣




｢間違えただけ何も言うなウザイだまれ｣




｢俺お前の親じゃねぇけど｣




｢もーうるさい！あんたのせいでマネやることになったんでしょうが！｣






いやびっくりして｢ぱ｣って言っちゃって




その発言に自分でビビって｢ぱ？｣って言っただけなのに




こういう言い間違えは絶対餌にされると思った




休めと言われたので遠慮なく記録用紙を賢二郎に押付けて




賢二郎のカバンに入ってたカロリーメイトを奪った




食うなって怒られた
　
　
　
　

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