お兄ちゃんと助っ人 ページ14
｢………ねえ、どういう状況？｣
｢…け、……じろ…｣
教室の入口には部活の格好の賢二郎が立っていた
春樹たちに説教をする時のような怖い顔をしていて
なんでここに、と言おうとした瞬間に
五色くんが息を切らしてやってきた
｢はぁっ…はぁっ…！先生会議でいなかったから…っ！
先輩呼んできた…っ！白布さんっ、だい、大丈夫！？｣
｢なん、……は？五色、なんで2年生連れてくんの？
しかも、この人……白布さんのお兄さんじゃ…｣
｢……何っ度も！！白布さんは違うって言ってんのに！！
みんなが聞く耳持たずに一方的に責め続けるから！！｣
｢……五色、クン…から聞いたけど、なに？俺の妹が、誰かの彼氏に手出したって？｣
あくまで確認のためだろうけど
その喋り方すら圧がかかっていて怖い
さっきまでうるさいくらいに叫んでた女子も
賢二郎の登場で勢いが失せ始めた
私の涙も賢二郎の登場に驚いて引っ込んでしまった
｢……はぁ、あんまり1年のいざこざに2年の俺が口出すのよくないと思うけどさ｣
｢…ま、けんじろ、いいよ何も言わなくて…！｣
｢……流石に自分の妹泣かされて黙ってるの無理だから｣
｢………っ｣
｢それ、いつの写真？ＧＷ中って聞いたけど？｣
｢そ、うです！ＧＷの最中にこの子が…っ！！｣
｢だとしたら、それはAじゃない。｣
｢な、なんで！？どうみたってこれ白布さんじゃ…！｣
｢Aはそんな派手な服は着ないし、そもそもこいつはＧＷ中は母方の実家に弟たちと帰省しててこの辺にはいなかった｣
｢俺も言ったよね！？白布さんは街にも、そ…そんな所にも行ってない！｣
｢で、でも…！だったらこれ…っ！誰だっていうのよ！｣
決定的な事実を2年生から告げられて
焦り始めたのか息が荒くなっていく
確かにＧＷはみんなで東京の親戚の家に行っていた
街にそもそも出ていない私が写真に映るわけないのに
明らかに私に似せてあるこの女の人が
どことなく誰かに似ている気はするのに
誰なのかがはっきり分からない
これだとまた私のせいにされてしまうと
また視界が潤みかけたとき
賢二郎はシャツの裾で額の汗を拭いながら
教卓の上にある写真を見て更に顔が怖くなった
｢……なぁこれ、お前だろ？｣
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りりあ(プロフ) - 最近あまり更新されなくて待ちくたびれてました！すごく面白いです。新作の方も面白いです☺️ (4月1日 23時) (
レス) @page39 id: befa00a738 (このIDを非表示/違反報告)
さおん - とても面白いです！更新頑張ってください応援してます！！ (3月17日 20時) (レス) @page33 id: 619c9e8827 (このIDを非表示/違反報告)
ナノハナ - あっははは！！いくら白布くんでも男子高校生ですもんねっ！思わず笑ってしまいましたwww私この作品大好きなんです！！頑張ってください！応援してます！！ (3月13日 21時) (レス) @page32 id: 137f80559f (このIDを非表示/違反報告)
りりあ(プロフ) - コメント失礼します。1、2ヶ月まえから愛読させてもらってます🫶🏻続き待ってます！更新頑張ってください‼️‼️‼️‼️🔥💪 (3月12日 22時) (レス) @page32 id: befa00a738 (このIDを非表示/違反報告)
めめ(プロフ) - 初コメ失礼します……！新作見たくない訳が無いですよ！！めっちゃみたいに決まってます！！！！ (3月8日 18時) (レス) @page19 id: af2138c32b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ますもも | 作成日時：2024年2月4日 17時
