お兄ちゃんとテスト返し ページ11
｢倉田〜｣
｢はーい｣
｢小林〜｣
｢はい｣
｢五色〜｣
｢ふぁい！！｣
｢フッ…笑｣
テストを受けて数時間後
1日に2時間も数学の授業があるこの日は
もうテスト返しが行われていた
名前を呼ばれたら前に出て受け取る
それだけなのに五色君は顔が真っ青だった
記号問題すら自信が無いらしい
足と同じ腕を出しながら前に出て
先生から卒業証書を受け取るかのように
テストを受け取って薄目で点数を確認している
そしてその直後
犬のようなキラキラした目でこちらに駆け寄ってきた
｢み、みて…！！記号問題のおかげでギリ回避！！｣
｢おお、良かったね。ちなみに何点なの？｣
黒板には｢100点満点中20点以下は補習!!｣と書かれていて
これを聞いた賢二郎は緩すぎると言っていた
頭の中で勝手に45点くらいだろうと予想して
五色君の返答を聞いた
｢21点だった！！｣
｢はい？｣
｢いや〜補習引っかからなくて良かった…！白布さんに殺されるところだった…｣
｢待って待って待って、何点って？｣
｢ん？21！｣
｢……補習じゃなくても賢二郎怒るんじゃないかな？笑｣
｢え”！なんで！？｣
｢さぁねぇ〜｣
｢次〜、佐倉〜｣
｢はい｣
そろそろ自分の番だろうかと先生の声に耳を傾ければ
少し早かったらしく佐倉さんが呼ばれていた
テストを受け取る佐倉さんに向けて先生は
｢流石だな。クラストップだ｣
と褒めていた
正直のその直後に受け取るのは凄く嫌だ
とても嫌だ
でも出席番号順だし仕方ない
安心しきっている五色君を置いて椅子から立ち上がり
教卓のところまで出た
｢白布｣
｢はい｣
｢ん、よく頑張った。次は満点目指せよ｣
｢え、あ、はい｣
そう言われて受け取ったテスト用紙には
どういう訳か大きな花丸と94という数字が書かれていた
｢し、白布さん！？裏切ったの！？｣
｢いや、賢二郎の問題よりは簡単だったじゃん笑｣
｢どこが！？｣
放課後の部活のことを考えて真っ青になる五色君を見て
私は声を出しながら笑った
｢……………ﾁｯ｣
こんな舌打ちは 聞こえなかった
ーーー
更新クソ遅くてすみません…！
私生活がそこそこ忙しかったのと、劇場版をリピートしてたら書く時間が確保できませんでした
遅れましたが劇場版公開おめでとうございます！！
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りりあ(プロフ) - 最近あまり更新されなくて待ちくたびれてました！すごく面白いです。新作の方も面白いです☺️ (4月1日 23時) (
レス) @page39 id: befa00a738 (このIDを非表示/違反報告)
さおん - とても面白いです！更新頑張ってください応援してます！！ (3月17日 20時) (レス) @page33 id: 619c9e8827 (このIDを非表示/違反報告)
ナノハナ - あっははは！！いくら白布くんでも男子高校生ですもんねっ！思わず笑ってしまいましたwww私この作品大好きなんです！！頑張ってください！応援してます！！ (3月13日 21時) (レス) @page32 id: 137f80559f (このIDを非表示/違反報告)
りりあ(プロフ) - コメント失礼します。1、2ヶ月まえから愛読させてもらってます🫶🏻続き待ってます！更新頑張ってください‼️‼️‼️‼️🔥💪 (3月12日 22時) (レス) @page32 id: befa00a738 (このIDを非表示/違反報告)
めめ(プロフ) - 初コメ失礼します……！新作見たくない訳が無いですよ！！めっちゃみたいに決まってます！！！！ (3月8日 18時) (レス) @page19 id: af2138c32b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ますもも | 作成日時：2024年2月4日 17時
