検索窓
今日:135 hit、昨日:187 hit、合計:83,868 hit

お兄ちゃんと夜の… ページ1

 
 
 
 
兄であるはずの男の指が




私の指先をかすめる




思わずドキリとしてピクつくと




見逃さないといいたげにさらに近付いてくる






「けんじろ…、も、これやだ…っ」




「お前これ好きだろ?」




「好きじゃない…っ」




「どうだかな」






辞めてと頼んでも聞く耳を持たず




挙句の果てにはさらに責めてくる兄に




私はもう限界寸前だった






「けんじろ……もう……っ、むり…!」




「なんだよ、集中力ねぇな」




「同じような問題ばっかり出さないでよ!もうそれ解けるから!」




「ならもう1回な」




「もうやだ……っ」




[し、白布先輩、これ俺がいてもいいんですか?]




「あ?お前のためにわざわざ電話までして教えてやってんだろ」




[いやまぁそうなんですけど…わざわざ妹まで巻き込まなくても…]




「こいつも数学は弱いからいいんだよ」




「もう辞めたい…やだ…限界超える…むり…」




「ほらあとワーク5ページ」




「この鬼畜!!!!!」






お風呂から上がって部屋に戻り




髪の毛を乾かし終わってから




賢二郎は私の後ろに立ったと思ったら




急に私の耳に携帯を押し当てた




そこから聞こえてきたのは何故か五色君の声で






「……夜の数学勉強会ぃ?」




「次の小テストで20点以下取ると補習なんだろ?」




「いやまぁ、そうだけど…なんで私まで?」




「根っからの文系で理系がさっぱりなお前も怪しいから」




[一緒に頑張ろうね!!白布さん!]




「…………なんか、うん。色んな意味で…うん。」




「は?」






私が想像していたアンナコトやコンナコトは




どうやら思いすごしだったようで




賢二郎は色気もクソもないノートとテキストを取りだして




1年生の時のことを思い出したのか




懐かし〜などと言いながら




お前も早くペン持てと唆された




わざわざ念入りにした手入れが無駄だったなと




少しだけガッカリしたのは墓まで持っていく秘密だ
 
 
 
 
 
 

妹といっそ→



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (181 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
759人がお気に入り
設定タグ:ハイキュー , 白布賢二郎 ,
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

りりあ(プロフ) - 最近あまり更新されなくて待ちくたびれてました!すごく面白いです。新作の方も面白いです☺️ (4月1日 23時) (レス) @page39 id: befa00a738 (このIDを非表示/違反報告)
さおん - とても面白いです!更新頑張ってください応援してます!! (3月17日 20時) (レス) @page33 id: 619c9e8827 (このIDを非表示/違反報告)
ナノハナ - あっははは!!いくら白布くんでも男子高校生ですもんねっ!思わず笑ってしまいましたwww私この作品大好きなんです!!頑張ってください!応援してます!! (3月13日 21時) (レス) @page32 id: 137f80559f (このIDを非表示/違反報告)
りりあ(プロフ) - コメント失礼します。1、2ヶ月まえから愛読させてもらってます‪🫶🏻‪続き待ってます!更新頑張ってください‼️‼️‼️‼️🔥💪 (3月12日 22時) (レス) @page32 id: befa00a738 (このIDを非表示/違反報告)
めめ(プロフ) - 初コメ失礼します……!新作見たくない訳が無いですよ!!めっちゃみたいに決まってます!!!! (3月8日 18時) (レス) @page19 id: af2138c32b (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ますもも | 作成日時:2024年2月4日 17時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。