7話 ページ9
｢廊下側のやつから順番に引いていけ〜。特別な理由がない限り、くじの交換は認めないからな〜｣
『……ちぇ』
ついにやってきた席替え当日
担任は黒板にスラスラとくじの番号を書いていく
もし彼と離れてしまった時は、適当な理由をつけて誰かと変えてもらおうと思っていたのに先にその手を塞がれてしまった。
不満げな顔が思いっきり外に出ていることに気が付いて彼に見えないように慌てて顔を隠した
『白布くんはどこがいいとかあるの？』
｢いや？特には｣
『私は窓際がいいなぁ…風よく当たるし』
｢日差しが嫌だって言ってなかった？｣
『……それは中学の頃でしょ？今は日焼け止め塗ってるから平気。』
｢ふーん｣
＿＿〈白布くん、座りたい席ある？〉
＿＿〈いや、特に〉
＿＿〈私は窓際以外がいいな〉
＿＿〈何で？〉
＿＿〈窓際って日差しで日焼けしちゃうもん。〉
真ん中の列に座っている私たちは、順番を待つ間はお喋りが出来る。
これで最後かもしれないお喋りだからもっと長く続けたいのに、中学の頃の席替えの会話を覚えているなんて夢にも思わなかったから思わず顔が赤くなってしまって…。
バレないために早めにくじを引きに席を立った
彼がどこの席になるのかだけが心に引っかかったままくじの入った箱に手を入れた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 200人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
柚宇 - とっても面白そうです！続き楽しみにしてます！ (3月6日 16時) (
レス) @page3 id: 619c9e8827 (このIDを非表示/違反報告)
ナノハナ - 気になります！続き！楽しみにしてます！ (3月5日 17時) (レス) @page3 id: 137f80559f (このIDを非表示/違反報告)
名無し42761号(プロフ) - 続きが気になります！！！がんばってください！！ (3月4日 22時) (レス) @page3 id: e8c8cf9499 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ますもも | 作成日時：2024年3月4日 22時
