24話 ページ26
『……はぁ、モテすぎだよバぁカ』
ちゃぷちゃぷとお湯を弄んでは1人つぶやく愚痴
誰にも聞かれることなく無駄に響いて消えていくその声は、私のむなしさを増やすだけだった
『どーせ顔しか見てないくせに』
大抵の女の子は、白布くんの顔しか見ない
カッコイイ 綺麗 イケメン 美青年…なんて
頑張れば小学生でも並べられそうな言葉で簡単に告白をする。
私は白布くんの顔はもちろん、中身も、声も、髪の毛1本だってたまらなく愛おしいのに
きっとみんなは知らない
白布くんは、眠くなると目付きが悪くなること
多分みんなは知らない
牛島さんに褒められた時が1番嬉しそうなこと
絶対みんなは知らない
お弁当を食べる時、ちゃんと「いただきます」って小さくても口にしてること
みんな知らないこと、私だけは知ってる
けど、白布くんは優しいから想いを伝えてくれた人には相応の対応をする。
『……優しすぎるよ』
冷たいと思われがちなあなただけど
分かる人は分かるんだよ
私はその内の1人だもん
けど…
『(みんなに優しいから好きになったのに…。
今じゃそれがキミの嫌なところだよ)』
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柚宇 - とっても面白そうです!続き楽しみにしてます! (3月6日 16時) (レス) @page3 id: 619c9e8827 (このIDを非表示/違反報告)
ナノハナ - 気になります!続き!楽しみにしてます! (3月5日 17時) (レス) @page3 id: 137f80559f (このIDを非表示/違反報告)
名無し42761号(プロフ) - 続きが気になります!!!がんばってください!! (3月4日 22時) (レス) @page3 id: e8c8cf9499 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ますもも | 作成日時:2024年3月4日 22時