23話 ページ25
片思いというのは
楽しくもある反面、つまらない時もある。
今がちょうどいい例だ
｢付き合ってください…！｣
｢……ごめん｣
男バレほどでは無いものの、決して緩くは無い部活を終えた午後7時
いつもなら水分補給に来るはずの白布くんが、今日は来なかったから変だと思って男バレに顔を出した
すると個性的な髪型をした3年生が、ニヤニヤしながら教えてくれた
＿＿“部活終わった瞬間 お呼び出しがあったの”
白布くんは、モテる。
それはそれは、おモテになる。
中学の頃も、同級生にも先輩にも後輩にも告白されていたのを知っている。
同じクラスだからという理由で、謎に彼女でもない人から牽制だってされたことあるくらい
私の方が先に知り合って好きになったのに、出会ったばかりの人達が彼に想いを伝えることが悔しかった
だってそれはかつて私がやろうとして、出来なかったことだから
｢理由、聞いてもいい…かな｣
｢……部活に集中したい｣
｢そ、っか。ごめんね、疲れてるのに呼び出して。
聞いてくれてありがとう｣
｢……伝えてくれて、ありがとう｣
鼻をすすりながら廊下を走って消え去る女の子
薄暗い廊下で唯一確認できた上履きの色が赤だったから、2年生だろうか
走ってこちらに向かってくる女の子に見つからないように、私は消化器の棚の陰に隠れた
別に隠れる必要なんてなかったのに。
…理由は分かってる。
『……私、醜いのかな』
好きな人が取られるかもしれない、という不安と
私以外見ないで欲しい、という嫉妬
そして
私を好きになってくれたらいいのに、という願望
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柚宇 - とっても面白そうです！続き楽しみにしてます！ (3月6日 16時) (
レス) @page3 id: 619c9e8827 (このIDを非表示/違反報告)
ナノハナ - 気になります！続き！楽しみにしてます！ (3月5日 17時) (レス) @page3 id: 137f80559f (このIDを非表示/違反報告)
名無し42761号(プロフ) - 続きが気になります！！！がんばってください！！ (3月4日 22時) (レス) @page3 id: e8c8cf9499 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ますもも | 作成日時：2024年3月4日 22時
