16話 ページ18
「まだ着替えないの?」
不意に後ろから声をかけられ少し驚きながら振り返ると
そこには大好きな人の顔
不意打ちにはどれだけ経っても慣れないもので
私は一気に赤くなる
『いや、…その…っ、た、体操服、家に忘れてきたから…』
「あぁ、確かに水こぼしてたね」
『え、なんで知ってるの!?』
「…クラスのやつから聞いた」
『そ、そうなんだ』
「休むの?」
『え、あ、まぁうん。制服じゃ動こうにも動けないし』
私の言葉を聞いた直後、白布くんは顎に手を当てて考え込んだ。
真剣な表情は好きだけど体操服姿の白布くんは耐性が弱いのであまりマジマジと見つめられずに
恥ずかしくなって目を逸らした
「……ジャージだけでもあれば出来そう?」
『え?うん、まぁ…』
「なら、俺の貸すわ」
『……はい!?』
おれの、かすわ?
貸す!?
『待って待って待って!申し訳ないしいいよ!!』
「なんで?成績下がるの嫌だろ?」
『いや…ではあるけど私が忘れたのが悪いんだし!』
「別にジャージくらい良いって」
あなたが良くても私が無理なんです。
そんなこと言えるなら言いたいけど、無理だとわかっているから心の中で汗をかきまくった。
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柚宇 - とっても面白そうです!続き楽しみにしてます! (3月6日 16時) (レス) @page3 id: 619c9e8827 (このIDを非表示/違反報告)
ナノハナ - 気になります!続き!楽しみにしてます! (3月5日 17時) (レス) @page3 id: 137f80559f (このIDを非表示/違反報告)
名無し42761号(プロフ) - 続きが気になります!!!がんばってください!! (3月4日 22時) (レス) @page3 id: e8c8cf9499 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ますもも | 作成日時:2024年3月4日 22時