貴方が好きです。【白布賢二郎】

14話 ページ16

　
　
　
　
　

　
｢今日の数学は急遽 体育に変更だ！｣








2限が終わったと同時に告げられたその知らせは、私を絶望の底へと突き落とした。


座学が嫌いな人達はこの知らせにすごく喜んでいるみたいだけど私からしたら最悪だ。


ほとんどの人は昨日も体育はあったから体操服を持っているけど、私は水をこぼしてしまったから持ち帰ってしまったのだ。


誰かから借りようにも今からでは時間的にアウトだろう


成績を引かれることにはなるが、体調不良だと偽るなら遅刻よりはマシだろうと判断して


時間つぶしのために廊下へ出た。


そんな私の元に駆け寄ってくる大きな男が一人…。








｢如月先輩！！！｣

『あれ、五色くん』
　
　
　
　
　

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