Fischer's・ウノ 2

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モトキとドレスの話をしてたら何故か動画撮ってるシルクたちが笑いながら声掛けてきた。

話してる内容とか体制が気になるらしいけど別に普通じゃないの？座ってるだけだよ？


ウ「何が変なの？座ってるよ？空気椅子してないよ？」

シ「普通空気椅子してるかを気にするヤツおらんのよ。しかもしてても怒んねぇし。」

モ「あぁ、抱え込んでることがおかしいってこと？」

シ「そうだよ。」

ウ「あぁ、そゆことね。」

マ「なんでお前らそんなくっついてんのw」

ダ「家でやれよ。」

ウ「椅子1個しか無かったんだもん」

モ「まとめて座った方が楽かなって」


理解できねぇってすごい真顔で言われた。

そんなに変かな？

雑誌を元の場所に戻しているとスタッフさんたちがモトキは着替え、シルクたちはヘアセットをやりたいから戻ってきてくれって言われてた。

どうせなら終わらせてから来ればよかったのに。


モ「じゃあ行ってくるね。1人で待てる？」

ウ「赤ちゃんじゃないんだから平気だよ。後で写真撮らせてね」

シ「おーい、そろそろ行くぞ笑」


また1人になってしまったから、さっきとは違う雑誌を選んで適当に開く。

でも不思議なことに、どの雑誌もファッション系のくせに全部ドレスなんだよね。

なんでだろ。

スタッフさん誰か結婚でもするのかな？

3冊くらいパラパラと読み終わった頃、みんなが戻ってきた。


ウ「おかえりー、うわ、イケメンになったね！」


さっきまではメイクで土とか顔に付いてたり髪ボサボサになってたけどみんな綺麗になってる。

シルクとか本物みたい！


ウ「シルクかっこいいね！本物の勇者みたい！」

シ「ありがと〜笑」

ウ「私だほちゃんも見たいんだけどなぁ…まぁ後で見れるか。」

シ「モトキにはなにも言わねぇの？w」

ウ「え、だって…なんか、やだ。」


写真撮らせてねとか言ったけど改まると恥ずかしいんだもん。

でも見てみたい気持ちもある。

ぐるぐる悩んでいたら急に視界が暗くなった。


ウ「うわ！ちょっと！だれ！」

モ「だーれだ」


絶対モトキじゃん。隠す気ないじゃん。

着たことがない衣装だからいつものモトキの匂いは完全に消えてる。

暗いの好きじゃないから手を退けさせる。


ウ「かまちょか？見て欲しいなら素直に言いなさい。」

モ「じゃあ見て」


ほんとに言うとは思わなかった。

ちらっと横目で見ると雰囲気がカッコよくなってる。


ウ「…かっこ、いいんじゃない？」

モ「照れられるとなんか恥ずかしいんだけど。」

ダ「だから家でやれよ。喧嘩売ってんのか。」

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