お兄ちゃんと返事 ページ35
「ふふ、誰か探してる?」
明るそうな口調で声をかけてきたのは
耳にピアスがふたつ空いてる
いかにもチャラそうな男の人
昨日読んだ手紙が頭をよぎって
少し顔が強ばった
「え、あ、けんじろ……白布サン…白布クン?いますか?」
「んー、今はいないよ。何か用事?」
「ちょっと渡したい物があって」
「俺が変わりに渡しとくよ」
「あ、じゃあお願いしま…「お前なにしてんの」え、賢二郎…?」
「あれー?担任に呼ばれたんじゃないっけ?」
「もう終わった。…で?なんでお前いんの」
「誰かさんの忘れ物届けに来たんですけど?」
「あ、弁当?ありがと」
「賢二郎が素直にお礼言うとか怖い」
「ぶん殴るぞ」
右手に持っていたお弁当箱を賢二郎に渡すと
五色くんも朝練のときの話を済ませて
教室を去ろうと振り向けば
目の前に広がるのは真っ黒な世界
……ん?
「え、なに…っ!?」
「ねぇ、俺にしなよ」
「おい笹部!」
「なんで白布なの?俺の方が絶対Aちゃんのこと幸せにできるよ?確かに白布よりは頭悪いし運動できないし顔も微妙かもだけど、俺だって平均以上はあるんだしさ?」
「い、いや、ちょ離してください…っ!!」
「白布って無愛想だしひねくれてるし冷たいし!俺なら毎日でも好きって言うよ?」
「なんのこと……って、笹部!?」
「なんで白布なんかと付き合ってるの!?」
「いや、ちが…てか離し…え?何から話せば…えと…は!?」
「つ、付き合ってる!?え!?し、白布さん!?!??」
「うるさい五色お前が喋るとややこしくなるから黙れ」
「でも!!」
「なんで白布なんだよっ!!!」
「なっ、どこ触ってるんですかっっ!!!」
「いい加減にしろ笹部!」
「今は黙ってろ白布!」
どうにか逃れられないかと体をくねらせていたら
私の背中にあったはずの笹部さんの手が
段々と下に下がりJKのおしりに触れ始めて
ゾワッとした感覚が全身に走った
思わず涙が浮かんで声が出なくなると
賢二郎がパシリと腕を掴んだ
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コメントなどありがとうございます。
こんな私の小説が地震の被災者様の心の支えになっていると知った時、思わず涙が出ました。
これからも皆様の拠り所になれる作品を作れるよう頑張ります。
不安で眠れない日々もあると思いますが独りでないことをどうか忘れず一緒にがんばりましょう。
作者
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シオン(プロフ) - 夢主が東京で迷子になってナンパされてた所を、梟谷と音駒に助けて貰う話が見たいです! (1月8日 1時) (レス) @page38 id: b41969ae61 (このIDを非表示/違反報告)
春夏秋冬(プロフ) - けんじろと夢主が入れ替わって1日ほど過ごすのを見たいです (1月8日 0時) (レス) @page38 id: 5081c5e530 (このIDを非表示/違反報告)
bjbk956fw8(プロフ) - 多分流れちゃったのでもう1回送ります!賢二郎を看病する夢主が見たいです! (1月8日 0時) (レス) @page38 id: ef1818b905 (このIDを非表示/違反報告)
ミラコ - リクエストで、夢主が幼児化しちゃう(その逆も)お話が見たいです!沢山のリクエストに応えてるので大変だとは思いますがよろしくお願いいたします!(これからも応援してます!) (1月7日 19時) (レス) id: 4b0e417867 (このIDを非表示/違反報告)
Min(プロフ) - 味の素の施設がいいです。お願いします🙏🙏 (1月7日 16時) (レス) id: 91248d5c0a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ますもも | 作成日時:2023年12月17日 0時