怪盗の相棒は探偵で彼の想い人です【名探偵コナン】【まじっく快斗】

７８：嘘つき ページ39

“実は君に頼みがあるんだ。迷惑かもしれないが”


「頼み？…もう手助けなら自主的にさせてもらってるはず」


此ればかりは見当がつかず、首をかしげる


“快斗の相棒になってくれないか？”


そこで再生が一時停止した


「え？快斗の相棒？」


しばらくしてまた再生される


“息子にこんなこと任せている私がいえることではないが、息子に任せてしまっていいのか、不安なのだ。

だから、君に頼みたいんだよ”


つまり、サポートではなく同じ立場として回ってほしい…ってことか


さして動揺しないことに自分でもやや驚いていた


もしかしたら前からそうするべきだと思っていたからかもしれない


“良ければ、引き受けてくれないか？”


それを聞く前に、もう決めていた


「どうして知ってるのか、私でいいのかわかりません


でもせっかくですし、精一杯やらせて頂きます」


そう呟いた言葉は、誰にも届くことはなかった








…約束したのに、ごめんなさい


やっぱり私にはその約束、守れそうにないんです


涙を拭うと、私は部屋の扉を開けた




＿＿＿＿息子の事、よろしく頼む


そう言われたのに。こっちが迷惑かけてしまいました


「馬鹿ですよね…」


その言葉と共に、私は家を出た

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