怪盗の相棒は探偵で彼の想い人です【名探偵コナン】【まじっく快斗】

７５：後悔の言葉 ページ36

俺の頭の中を沢山の疑問符が回る



その時動揺でピクリと動いた手が紙に触れ、カサリと音を立てた



見下ろしてみると其処には四つに折りたたまれたメモ



俺は嫌な予感を感じながら、震える指でそれを開く



その文面を見て、俺は思わずメモを落とした



そのメモを拾い上げようとした寺井ちゃんも硬直する



其処には________________




『快斗君へ

簡潔にお伝えします

先程快斗君が倒れた原因は私への怨みをもった組織の残党の襲撃でした

私のせいで君を危険な目に合わせてしまいました

ですので私は君から離れる事にします

君を嫌う事にします

そうすれば、快斗君はもう大丈夫ですから

それではさようなら

これからも頑張ってください

お元気で

八雲より』


そう希穂の筆跡で書かれていた



快斗へではなく、快斗君へとそこには書かれていて



希穂よりではなく、八雲よりと書かれていて



文面はいつもの様な生意気な口調ではなく、冷たい敬語で



そして、俺の気持ちを拒絶する様な淡々とした言葉で



だが、俺は直ぐに立ち上がった



寺井ちゃんの制止も聞かず、一歩前へ踏み出した


メモの横に置いてあったのは、ヒヤシンスの栞


快「謝って終わりにしようとか…ふざけんじゃねぇよ！」


あいつに助けられた


今度は俺が助けたいんだ


＝＝＝

紫のヒヤシンス 西洋の花言葉

「I am sorry(ごめんなさい)」
「sorrow(悲しみ、悲哀)」
「please forgive me(許してください)」

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