検索窓
今日:68 hit、昨日:31 hit、合計:64,838 hit

58:無事島に到着…したのか? ページ19

宙へと飛び出した快斗は両腕を身体にピッタリつけ頭を下にした。



落下速度を速めて、先に落ちて行ったコナンと希穂を追う。



コナンは強烈な風圧を受けながらも必死で手足を広げて腹ばいの姿勢を取っていた。


そこにいち早く希穂が辿り着き、コナンの足を掴み、抱き寄せる



「よっっと」


コ「カルーア!」


「全く名探偵は無茶しすぎなんだよ、ほら見ろ…追いかけてくると思ったわ彼奴」


快「なーに呑気なこと言ってんだよ!」



希穂の見上げる先にはすでにすぐそこまで来ていた快斗が


「さてと、落ちないようにな!」


そしてコナンを抱えた希穂と快斗が雲に飛び込んでいく。


雲の間から出たと同時にハンググライダーの翼が勢いよく開き、


いつもの白いスーツと灰色のスーツに身を包んだキッドとカルーアが現れた。


飛行船から歓声が上がる


ハンググライダーの翼を広げコナンを両腕で抱えたカルーアとキッドは、三河湾に浮かぶ佐久島へ向かって下降した。



「まさか本当に窓から落とすとは。どうする名探偵、このまま降参?」


コ「なわけねえだろ!今すぐ飛行船に戻れ!」


カルーアに抱えられたコナンは上空に浮かぶ飛行船を指さした。


「いや無茶言うんじゃないよ。このハンググライダーはエンジン付きじゃないんだ。生きてるだけでもラッキーに思いなよ!」

そう言ってカルーアとキッドが身体を傾けると、ハンググライダーは滑空速度を増加させながら九十度に旋回し、コナンは「うわあああ!」と悲鳴を上げた。


あっという間に佐久島に近づいたかと思うと、キッドとカルーアは速度を緩めて下降し、やがて砂浜に着地した。


砂浜に降ろされたコナンはすぐに振り返り、上空に浮かぶ飛行船を見上げた。


コ(まっすぐ西へ向かっている。やはり、行く先は大阪か……!)


コナンは徐々に小さくなっていく飛行船を見つめながら、歯がゆい気持ちで唇をかむ。


その考えを察した希穂がコナンの肩に手を置く


「まあそう焦るなって名探偵。」


コ「だけどな。…!」


そう言ってニヤリと笑ったカルーアの姿が希穂と重なり、コナンは口を閉ざした


(そういえばこっちにも面倒が残ってたのか…)


何も言わないまま後ろを向いたコナンを見て、希穂は一人ため息をついた

59:こんの自由主義者達め…→←57:思い切り行くのって…勇気いるんだよ…



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.7/10 (36 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
80人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

極・吹雪姫 - がんばれ、、、です (2019年5月1日 15時) (レス) id: c4455a25af (このIDを非表示/違反報告)
いえーーー - 夢主と快斗でポッキーゲーム!あ、でも夢主ポッキーゲーム知ってるかな? (2019年5月1日 15時) (レス) id: c4455a25af (このIDを非表示/違反報告)
木城時雨(プロフ) - 道化師ロキさん» ありがとうございます!続編もう少しで出すのでよろしくお願いします! (2017年8月24日 11時) (レス) id: f8eb10b8b4 (このIDを非表示/違反報告)
道化師ロキ - とっても面白いです!応援しています!頑張ってください!! (2017年8月24日 10時) (レス) id: 091673db49 (このIDを非表示/違反報告)
木城時雨(プロフ) - 藤堂ナオミさん» 沢山コメントありがとうございます!頑張ります!! (2017年8月17日 20時) (レス) id: f8eb10b8b4 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:木城 時雨 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2017年6月9日 21時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。