怪盗の相棒は探偵で彼の想い人です【名探偵コナン】【まじっく快斗】

５５：私だけ見つからないって奇跡だよね ページ16

リ『警察に連絡しろ。ただし、『少しでも妙な動きを見せれば、飛行船を爆破する』＿＿そう伝えろ。それと……』



懐から赤いシャムネコが描かれたアンプルを取り出し、一同に見えるように掲げる。



リ『これは例の殺人バクテリアだ!間違ってもオレたちを捕まえようなんて思うなよ。


喫煙室だけでなく、このキャビン全体に殺人バクテリアが飛び散ることになるからな!』



アンプルの中で緑の液体が不気味に揺れ、一同は緊張した面持ちで凝視した。



快≪…こういうことだ。俺からはしばらく連絡できねえかもしれねえからお前の方も気を付けろよ≫


やや緊張した声に希穂は苦笑した


≪心配不要だよ、こちとら伊達に怪盗も探偵もやってないから≫


そう言った途端、快斗の声は和らいだ


快≪はいはいわかったよ、じゃあな≫



そう言うと快斗は連絡を切った



「…うん、勝手に連絡切ってんじゃないよ快斗。私音信不通状態になっちゃううじゃんか」



とりあえず何個か仕掛けた盗聴器で生きてる奴使うとするか



そう言って希穂は自分の部屋に仕掛けた扉を開いた。



今まで希穂が仕掛けていたのは天井に仕掛け扉を作り、



天井の空洞を利用して誰にも気づかれないように移動できる範囲を増やすこと。



しかも仕掛け扉の先の空間には希穂が情報屋用に使っているパソコンなどの機械が隠してある



そこには勿論盗聴器の類も



「あちゃー残念、５個もデッキに仕掛けたはずなのに１個故障してるわ、何でだろ」



と口では言いつつも結局４個もあるという考えに及ばなかったジャックグループに対して笑ってしまいそうになったのを必死に抑えているようだった



「さ〜て小さな探偵君は今何やってんだろうね。じっとしてるわけないんだろうし」

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