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51:種明かしありがとうございました…え?シャーロック? ページ12

床が開き、二メートル下に中森が立っていた。



銀「クソーッ!何て仕掛けだ!」



次「これでもただのガラスケースかのぉ」




中森を見下ろしながら次郎吉が笑みを浮かべる。


コナンと希穂は自分が立っている市松模様の床を見て、



次郎吉が押した数字を思い浮かべた。



(今、確か四、七と……)



ガラスケースの前の床は、茶と白が碁盤の目のように五列×五列で交互に組み合わされていて、縦の列を左から一、二、三、四、五とし、横の列を上から六、七、八、九、十と番号をつけていくと、中森が立っていたのは四と七の交差する場所だった。



テンキーで番号と#を入力すると、その番号が交差する床が開く仕組みになっているのだ。




(なるほど……そういうことか)



二人はニヤリを微笑んだ。希穂においてはここで説明付きで種を明かしてもらえているのでほくそ笑んでいる、の方が正しいが。




中森が部下たちの手を借りて穴から出ると、次郎吉は再び#を押して床を元に戻した。



次「とにかく、彼奴らが現れるのは夕方だ。それまでここで見張っている必要はないじゃろう」



銀「フンッ。下で作戦の練り直しだ!」



ネクタイを締め直した中森は、部下たちを従えてエレベーターへ戻っていった。



その様子を眺めていた藤岡がポケットからタバコを取り出す。



藤「いやー、面白いものを見せてもらった。おかげさんでいいルポが書けそうだ」


浅「申し訳ございません。おタバコはBデッキの喫煙室でお願いします」



浅野が注意すると、藤岡はチッと舌打ちしてライターの火を消した。



「今舌打ちしましたぁ?お相手ならいつだって致しますけど?」

それを目ざとく見つけた希穂が藤岡に近寄る


藤「っつ何でもねえよ。毛利さんもご一緒にどうです?」



小「いやぁ……オレは部屋でちょっと休むよ。もう何が何だか……」



蘭に付き添われてふらふらと立ち上がった小五郎は、首を横に振った。



コ(ハハハ……そりゃそうだ)



コナンはあきれた顔をしながら心の中で笑った。


「それじゃあ私も一寸休んでくるよ、疲れたし。」


コ「お、おう…」



(…そろそろ分かれるべきだな)



他の人には気づかれぬよう、希穂は後ろに軽く手を振り、背を向けると自分の部屋へ向かう




…それを怪しむような眼でコナンが見ていたとも知らずに。

52:ねえ修羅場!help!→←50:引っかかりすぎでしょう



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極・吹雪姫 - がんばれ、、、です (2019年5月1日 15時) (レス) id: c4455a25af (このIDを非表示/違反報告)
いえーーー - 夢主と快斗でポッキーゲーム!あ、でも夢主ポッキーゲーム知ってるかな? (2019年5月1日 15時) (レス) id: c4455a25af (このIDを非表示/違反報告)
木城時雨(プロフ) - 道化師ロキさん» ありがとうございます!続編もう少しで出すのでよろしくお願いします! (2017年8月24日 11時) (レス) id: f8eb10b8b4 (このIDを非表示/違反報告)
道化師ロキ - とっても面白いです!応援しています!頑張ってください!! (2017年8月24日 10時) (レス) id: 091673db49 (このIDを非表示/違反報告)
木城時雨(プロフ) - 藤堂ナオミさん» 沢山コメントありがとうございます!頑張ります!! (2017年8月17日 20時) (レス) id: f8eb10b8b4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:木城 時雨 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2017年6月9日 21時

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