怪盗の相棒は探偵で彼の想い人です【名探偵コナン】【まじっく快斗】

８４：心配しあう ページ45

快「え…」


急に戻ってきたと思ったらまたもや急に頭を下げられる



「まず最初に。今回私の仕事関係で多大なる迷惑をかけてしまいました


更にあなたには私の対処が遅れたせいで怪我を負わせてしまいました」





あぁ、そんなことか



快「何だ、そんな事気にしてたのかお前」


自分でも無意識のうちに苛立った声が出てしまう


「はい？」


怪訝な顔をして希穂が顔を上げる




そんなことと言われたのは大分驚いたらしい


快「そんなの気にしてると思ってたのかお前は」


次に出た声に。さっきのような苛立ちは消えていた





確かに今回ほどの事に発展することはなかった
それは今まで希穂が細心の注意を払い、周りを気にしていたから
つまり、言い換えてみれば周りの人間を信用することができていなかったわけである
今回は結果として直接的には被害を受ける結果となってしまったが
それは周りを信用したが故に起こったことではないか




快「確かに怪我はしたけど、大して深いものでもなかったし…」



と言った時希穂が微かに顔をしかめるのが見えた






「…そうでしたか、それは良かったです！」


だがそんな表情も次の言葉で既に消えていた




「本当、心配しすぎましたよね。それこそごめんなさい」


と言って頬をかく希穂


快「なぁ…」






＿＿＿何か隠してないか


そう言おうとしたが、言えなかった


いや、言わせてくれなかった、というべきか


「あ。」


唐突に希穂が腕時計を見て焦ったような顔をしたからだ

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