怪盗の相棒は探偵で彼の想い人です【名探偵コナン】【まじっく快斗】

８２：黒蝶という名 ページ43

きっと、一人でいるんだろう



あの時言ってたしな…



”何で黒蝶って名前か？あぁ…”






いつだったか聞いたことがあった






”快斗はさ、＿＿＿＿って知ってる？”


”今の私みたいだな〜って思って。ほら、いつも一人じゃない？だから黒蝶にしたんだ…”




と寂しそうな顔をした



”だなぁんて言うと思った？私そんな凝った理由じゃないよ〜




そう言ってまさか本気で思ってたのｗ？”、と



振り返って笑ったお前。



あの時、何を言っていたのか。俺になんて聞いたのか、俺は覚えていない






でも、夕陽に照らされたその笑った顔は、泣いてるように見えた







そんな事を考えながら、一体どれだけの時間が過ぎたのだろうか


気づけばとっくに次の日になっていた


そろそろ帰らなきゃな


俺はもたれかかって居た柵から背を離し、伸びをした







その瞬間、人の上がってくる足音が聞こえたここにずっと居た俺が言うのもなんだが、わざわざこんなビルの屋上に何の用だろうか


まぁ良いか、俺には関係ない


屋上へと続く扉が開く音を背後に飛び立とうとしたが、こんな時間に来るのはどんな人だろうと思い、振り返った



見えない壁にぶつかったかのような衝撃を感じて思わず踏みとどまる



驚きに目が見開かれるのを感じた









なぜなら目の前に現れたのは________________









快「希穂……？」



ずっと会いたかった、あいつだったからだ

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