【SVT】君と繋がる糸電話４【WOOZI】

最終話　繋ぐ ページ12

そう言ってAはジフンの両手を握る。








「改めて、お誕生日おめでとうジフナ。私の大好きな人、生まれてきてくれて本当にありがとう」




ゆっくりと、Aからジフンに唇を重ねた。




「これからもずっと、ジフナの手を繋いで私は傍にいるよ」




柔らかく微笑むAはまさに花の様だった。



既に離された唇に、まだAのぬくもりを感じた。




「あっ、あとはこれから乾燥する季節になるからだとかジフナの手が好きだからとか他にもいろんな理由があるんだけどね！」




慣れないことをした恥ずかしさから、弁解するように話すA。






「…………さっき、店でなんで今日酒飲まないのかって俺に聞いたろ？

あの答えは、







覚えておきたいからだ。……今日のこと全部｣







そう言ってジフンは握られていた手を右手だけ離し、Aの顔を撫でた。




左手も指を絡めるように握りなおす。












「俺は、Aの全部が欲しい」





熱のこもった視線にとらえられて、Aは目を離すことが許されない。





「最高のプレゼント、ありがとう。マジで嬉しい。








……最後に、Aをもらっていいか？」










「……うん、



いいよ。





私のすべてをあげるよ」










「俺も、Aにすべてをあげる」














どちらともなく2人は唇を重ね、そのままジフンはゆっくりとAをソファに押し倒した。

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