【SVT】君と繋がる糸電話２【WOOZI】

第86話　提案 ページ41

こういう力を持っている人って、なにがなんでも手に入れたいものは手に入れると引き下がらない可能性もあったからだ。

単純にそこまで思ってもらえることは嬉しいが、今回に限ってはそれは避けたかった。


「ですが」


そう続けるソギョンに、またもや緊張の一瞬。


「Aさんに写真の依頼をすることは可能ですか？ 」


「依頼、ですか」


連鎖する提案に、Aは精一杯頭を働かせる。



「大学をご卒業後は何をされるご予定ですか？もし写真で活動したいと考えているなら、大きな実績になるかと」


進路として、そうした写真やメディア関係に携わりたいと考えていたのは事実だ。

しかし、今の自分の実力でそれがこなせるのかどうか自信が持ち切れなかった。


「いいんじゃない？」

「ジフナ……」


そんなAの気持ちを察してか、ジフンが背中を押してくれた。


「私は本当にAさんの作品が気に入っているんです。これからの活動もサポートしますよ。技術向上を考えているなら、写真家の方と出会える場だって提供します」


ソギョンが提示した条件はどれも魅力的なものばかりだ。



「……わかりました、お受けいたします」


「！本当ですか！ありがとうございます！！」





Aはソギョンの依頼を承諾した。

ジフンも「応援する」と言ってくれた。







……しかしこれがまた、一つの波乱の始まりだとは知らずに。

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今日は彼女に思い切って「綺麗だ」と言ってみると……！？

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