第72話 日常 ページ27
「昼、いつもどこで食べてる？」
「私は大学食堂テラス席！」
「あーーー、あの例の」
ジフンは過去を思い出して苦笑いする。
やはり、事実確認はしっかりすべきだと学んだあの一件。
「ふふっ、なんか事件の場所みたいになってる？」
「イジフン勘違い事件の幕開けだったからな」
「無事真相解明できたみたいでよかったです」
「無事事件の主要人物に出会えたことだし、お昼一緒に食べようかと思ったんですが」
「ええ！いいの！？」
あまりにもAが嬉しそうな顔をするものだから、内心少し緊張しながら提案したジフンは思わず口元が緩んだ。
「うん、Aが良ければ。あ、でもいつも一緒に食べてる友達とかいる？」
「いつもは幼馴染と友人と食べてるんだけど、もしよかったらその……ジフンのことその友人に紹介してもいい？その友人、ずっと相談とかのってくれてて」
スアにはまだあれから何も言っていない。沢山心配してくれた彼女には、きちんと対面して報告したかった。
「ん、いいよ。……その友人さんには何を相談してたの？」
「え〜〜〜っと、ね、どうしたら糸電話の人と近づけるか……とか？」
この手の話は恥ずかしいのか、顔を赤くしながら話す彼女にジフンはこのまま学校に行かず、そのまま家にでも連れていきたい気持ちになってしまった。
しかしそんなとんでもない考えは、必死で振り払って何でもないように続けた。
「その友人さんとはいい話が出来そうだね？」
「ジフン、たまに意地悪」
「そう？”ウジくん”は意地悪じゃなかったって？」
「そういうところが意地悪！」
自分がムキになればなるほどジフンが面白そうにするものだから、完全にもてあそばれてるな、と思う。
それでも、その顔が好きだったりするから恋って大変だ。
全世界のカップルはこれを経験していたのかと思うと、なかなかの尊敬もの。
「好きな子はいじめたくなるっていうだろ」
ほらきた。イジフン様の唐突なデレには誰も勝てないのだ。
何を言われたって、このデレが出た瞬間すべてが飛んで行って自分の思考は０になってしまう。
「ほんとにもうっ！……あ、私こっちの棟だからここでお別れだ」
「ん、じゃあまた昼に」
「うん！またね」
そう告げて別れる二人。”またね”と言い合えるのが嬉しくて、教室に行く足取りはいつもよりかなり軽かった。
噂の早朝ニュース番組の占い結果
今日は彼女に思い切って「綺麗だ」と言ってみると……！？
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もちこ(プロフ) - ??さん» wwwまさにそうですねwずっとソワソワしてしまうやつだと思います……(●´▽`●) (2021年4月27日 11時) (
レス) id: fa93449f5b (このIDを非表示/違反報告)
??(プロフ) - あぁ...家に帰ってから思い出して頭抱えるとこまで想像できる... こっちが悶えるしかない (2021年4月27日 0時) (レス) id: e0cf2659ab (このIDを非表示/違反報告)
もちこ(プロフ) - こうしてコメントをいただけるとこうしよう！こうしたい！っていうのが沢山湧いて更新も捗るので本当に感謝しております……TT今まで評価や応援のお言葉を下さった方々に改めてお礼申し上げますTT (2021年4月18日 22時) (レス) id: 17a1fa0845 (このIDを非表示/違反報告)
もちこ(プロフ) - たちもりさん» わわわ！！なんて嬉しすぎるお言葉……！！本当にありがとうございます（TT）！！これからさらにウジくんのキュン度が上がるように励みます！ (2021年4月18日 22時) (レス) id: 17a1fa0845 (このIDを非表示/違反報告)
たちもり - 好きな子はいじめたいタイプのウジくんがとても好きで、終始キュンキュンしながら読ませていただいてます…！これからの展開も楽しみにしています。 (2021年4月18日 0時) (レス) id: 3bfdafbb39 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もちこ | 作者ホームページ：https://twitter.com/koro_mowo
作成日時：2021年3月19日 18時
