【SVT】君と繋がる糸電話２【WOOZI】

第68話　甘味 ページ23

それから帰り道も足取り軽く、今日は自分へのご褒美にアイスでも買おうかとコンビニによることを決めたA。

夕日がより一層世界を美しく照らしている。



確か夏季限定の新作があるはず……などと考えながら入店すれば。




「！うぉ、ウォヌ」


「おお、偶然。おまえもアイス？」



ウォヌとはまさに昨日の今日なわけで、少し戸惑った。

しかし、ウォヌは自分に対して完全に”今まで通り”だった。


彼の優しさと、彼との距離感を改めて認識し、自分も気負わず話そうと決めた。



「そう、今日暑いし講義頑張ったから……」


「集中講義最終日だったんだっけ？お疲れ。アイスどれにする？」


「う〜んとね、これ！限定のやつ！」


Aがそういうと、ウォヌはそれを二つとってレジに向かってしまった。


「ん！？ちょっとウォヌ氏！？！」


「昨日あれからどうなったのか、聞かせてもらおうと思って。その様子だとなんかあったみたいだから」



意地悪に細められた目は、やっぱり今までの悪友の視線だった。



そのまま流れるように公園に赴き、ブランコに座らされてアイスを渡される。



「あ、ありがとう……」



「いえいえ〜。で？昨日は運命の出会いでも？」



「随分遠慮なくきくわね」


「アイスの特権」


「わぁお……うん、でも本当にウォヌのおかげだった」


オレンジ色に染まった空を見上げる。

ブランコの金属音がした。

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今日は彼女に思い切って「綺麗だ」と言ってみると……！？

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