第64話 二人 ページ19
それから日が完全に沈んで、あたりが真っ暗になった。
二人は糸電話を回収し、二人で旧校舎の作業室に糸電話を返却しに向かう。
これからはもう、この糸電話で繋がらなくとも君と繋がることができるのだと実感できるようだったが、少し寂しさもあった。
Aは最後、また最初と同じようにシャッターを切った。
「は、入っていいの？」
「もちろん、そんな大層なところでもないし」
「失礼しまーす……わあ、秘密基地みたい！」
初めて作業室を訪れたAが不思議そうにあたりを見回しているのを、ジフンは愛しげに見つめた。
学校から帰路についても、お互い今までのことを話しながら歩いたが、全然話したりなかった。
何せ、今までが特殊すぎたのだ。
これからしばらくは、この不思議な感覚にもどかしさを覚えるのであろう。
ジフンとAの家は、意外にもそう遠くはない距離だった。
なんなら、ただジフンの方が学校に近いというだけで、通学路はほぼ同じようなものだった。
実は身近にお互いがいたことを知って驚く。
やはり、世間は狭いものだ。
「送ってくれてありがとう！ごめんね、ジフンの方が家学校から近いのに」
「この距離なら全然変わらないし、少しでも長く一緒にいたかったから。気にしないで」
そうさらっと言ってのけるジフン。
Aは彼と実際にあってから気づいたことがあった。
それは、彼はかなり”男前だ”ということである。
それでいてかなり母性をくすぐる可愛さも持ち合わせる彼。
それから別れた後も、スマホに表示された”ジフン”の名前を見て、Aはこれから更に心臓が忙しくなりそうだと思うのだった。
噂の早朝ニュース番組の占い結果
今日は彼女に思い切って「綺麗だ」と言ってみると……！？
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もちこ(プロフ) - ??さん» wwwまさにそうですねwずっとソワソワしてしまうやつだと思います……(●´▽`●) (2021年4月27日 11時) (
レス) id: fa93449f5b (このIDを非表示/違反報告)
??(プロフ) - あぁ...家に帰ってから思い出して頭抱えるとこまで想像できる... こっちが悶えるしかない (2021年4月27日 0時) (レス) id: e0cf2659ab (このIDを非表示/違反報告)
もちこ(プロフ) - こうしてコメントをいただけるとこうしよう！こうしたい！っていうのが沢山湧いて更新も捗るので本当に感謝しております……TT今まで評価や応援のお言葉を下さった方々に改めてお礼申し上げますTT (2021年4月18日 22時) (レス) id: 17a1fa0845 (このIDを非表示/違反報告)
もちこ(プロフ) - たちもりさん» わわわ！！なんて嬉しすぎるお言葉……！！本当にありがとうございます（TT）！！これからさらにウジくんのキュン度が上がるように励みます！ (2021年4月18日 22時) (レス) id: 17a1fa0845 (このIDを非表示/違反報告)
たちもり - 好きな子はいじめたいタイプのウジくんがとても好きで、終始キュンキュンしながら読ませていただいてます…！これからの展開も楽しみにしています。 (2021年4月18日 0時) (レス) id: 3bfdafbb39 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もちこ | 作者ホームページ：https://twitter.com/koro_mowo
作成日時：2021年3月19日 18時
