【BTS】Aurora【MHWパロ】 (ページ7)

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第５話　重なるページ7

「わかった、案内頼む」

存外低い声の彼は、普段は寝ていることが多くてもこういった事態では非常に信頼できる頼もしい人だ。

それからジョングクのもとにたどり着き、診察をしてもらうと今は軽い脳震盪を起こしているだけで、命に別状はなくそのうち起きるだろうとのこと。

ここまで案内してくれた二人のハンター、テヒョンとジミンもそれを聞いて安心したようだったが、やはり意識がないジョングクを心配そうに見つめていた。

「私がジョングクの様子をみておくから、二人は作業に戻って大丈夫だよ。目覚めたらまっ先に伝えに行くから」

「うう……心配ですが、そうしてもらった方がよさそうですね。よろしくお願いしますヌナ！」

「お願いします！」

ジミンもテヒョンも、そう言って部屋を出て持ち場に戻った。

ベッドで眠る、ジョングクをみる。まだ随分幼くて、故郷にいる弟を思い出す。

弟……フィリクスもこんな風に怪我を負って目覚めない時があった。

それは紛れもなく自分のせいで、そのことがずっとAの中に黒く残っているのだった。

それから書類の片づけをしながらもジョングクの額に当てるタオルを変えたりしているうちに、
あっという間に日が落ちた。

随分長く眠っているジョングクであったが、顔は安らかな様子であったため、安心する。

体温にも脈にも異常はない。

日が落ちるまでに何か変わったことがあったといえば、

「空から５期団が降ってきた」

というところである。丁度水を汲みに部屋を出たところで、テヒョンやジミンと共に目撃した。

総司令は面白そうな顔で笑みを浮かべていた。

テヒョンやジミンの話によれば、ジョングクはその空から落ちてきた５期団のオトモを受け止めて頭を打ったらしい。

ジョングクが目覚めたらそのオトモとも再会させてあげなくてはと思う。

それからすっかり夜になった今、一通りの書類が片付いて伸びをしているとジョングクが眠る後ろのベッドからうっすらと声が聞こえた。