【BTS】Aurora【MHWパロ】 (ページ12)

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第10話　立場ページ12

教えたことの飲み込みはジョングクが一番早いし、それでいてストイックなのだ。５期団の中では練習の鬼と言われるジミンの次にこのトレーニングエリアを使用しているのではないだろうか。

その実力はとどまることを知らず、得意な武器種を最初に聞いた際には「全部です」なんて答えられたものだから、ひどく驚いたのを覚えている。

「私は飲み込みが遅くてなかなか……。どうしてもスリンガーの存在を忘れてたり、使い方がわからないからあえて使わなかったりしてたけど、今となっては必需品だね」

「スリンガーの使い方、教えましょうか？」

「ヤー！今は必需品だって言ったじゃない！もう手足のように使いこなせるわよ」

５期団の波乱の到着からさほど時間はたっていないものの、こうして冗談を言い合える仲になるのに時間はかからなかった。

Aはジョングクのことを弟のように可愛がっていたし、ジョングクも姉のように……とは実はいかなかった。

「あー、ミアネミアネ。オンマ(笑)」

これである。

アンタ、かオンマ(笑)としか呼ばないこの子はさながら反抗期の息子である。

「またもうそれ……。皆みたいに可愛くヌナって呼んでくれていいのに！」

「アンタは俺の”お姉さん”じゃない」

「お姉さんでいさせてよ、傷つくなあ」

「口うるささがオンマで十分」

「各方面に失礼よそれ」

頬を膨らます彼女を横目に、やはり自分を「弟」としかみない彼女は、オンマで十分だと思うのだった。