愛 ページ22
あ、私、死ぬんだ。
でも不思議と怖くはなかった。
なんせ1回死んでますからね。
投げ出した時、誰かの手が私の足に
当たったけれど、道ずれにならなくて
良かったな……
しかしそんな考えもかき消される。
身体に何かがまとわりついている
感覚がしたのだ。
「え、……な、に…?」
風圧の凄まじい中、
そのまとわりつく物を見た。
太「……気が…ついた…かい?」
「太宰さん!!??」
それに落ちるスピードも物凄く
遅くなっている。
「なんでこんなに遅……!?」
上を見上げると、そこそこ大きなパラシュート
が開いていた。
太「ふふ、ビックリしたかい?念には念を
入れた結果がこれさ」
「太宰さん……!離してください…!!」
太「離さない」
「どうして、私は沢山の人を傷つけたのに…」
どんどんネガティブ思考になっていく。
太「そしたらその傷つけた人より
多くの人を救えばいいじゃないか」
「え……」
太「でも多くの人を救う為には
少し問題が…」
「な、なんですか?」
太「このまま落ちていけばAも私も
渓谷の底。他人を傷つけたままで人生の
幕を閉じてまうよ?」
「…………」
私一人の軽はずみな行動で
太宰さんを危険に晒してしまっている……
それに多くの人は救えなくなるのか……
「せめて太宰さんだけでも……!」
太「君と心中出来るのなら私は嬉しいよ……」
「え」
太「あと、こんな状況であれだけど、
もう一度言わせてくれないかな」
「な、何をですか?」
……
太「ふふ、Aの事が好きだよ」
「……///」
太「私はもう少しロマンチックな状況で
言いたかったのだけれど……」
「じゃあ太宰さんこうしましょう、」
太「?」
「私と太宰さんが無事に、あの家に帰れたら
また言ってください」
太「……!」
太宰さんは驚いた表情をした後、
幸せそうに笑った。
……
中「あのクソ太宰!!!!
美味しい所全部持っていきやがって……!!」
敦(きっと太宰さんはAが
精神的に壊されてしまうかもと
思って念の為に持ってきてたのか)
谷(太宰さん、いつも美女と心中したい
と言っているけれど……)
橋の上から覗く各々は
なんとも言えない複雑な感情で
徐々に小さくなっていくパラシュートを
見ていた。
……
太「少し風が強いな……」
「私が異能力でコントロールします!」
太「……ねぇA、」
「はい?」
太「Aの異能力に名前をつけないかい?」
「え…?」
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アミ - こちらこそありがとうございます!続き楽しみにしてます! (2020年3月29日 17時) (レス) id: 808cf034c3 (このIDを非表示/違反報告)
ピーチワイン( ・◇・)(プロフ) - アミさん» リクエスト、ご愛読ありがとうございます!完成までしばらくお待ちくださいね^^* (2020年3月29日 11時) (レス) id: 16c549f400 (このIDを非表示/違反報告)
アミ - リクエストがあってそれが太宰さんと夢主ちゃんが結婚して子供が出来た話が気になります!この話、すごく感動しました!更新頑張って下さい! (2020年3月29日 9時) (レス) id: 808cf034c3 (このIDを非表示/違反報告)
ピーチワイン( ・◇・)(プロフ) - しうさん» しうさん、コメントありがとうございます!とても励みになります!ご期待に添えるよう更新頑張ります!ぜひ、これからもよろしくお願い致しますね(*^^*) (2020年3月20日 9時) (レス) id: 16c549f400 (このIDを非表示/違反報告)
しう - え、好きです…(突然の告白)夢主ちゃん可愛すぎるし、キャラも凄い好きです…!太宰さんかっこよすぎて吐血しそうです…… 更新楽しみに待ってます! (2020年3月19日 1時) (レス) id: 0545beb8d1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ピーチワイン( ・◇・) | 作成日時:2020年3月15日 19時