君に逢いたい。 ページ4
☆Aside☆
「ふぁぁあ…」
あれ、いつの間に寝たんだろ
寝る子は育つって言うから身長伸びるかも…!
それよりも……
なんだか胸騒ぎがする。
自分の部屋に戻ろうとして
障子扉を開けてみると、
もう夕暮れ時だった。
もう日も沈みかけている。
これ、黄昏時って言うんだよね。
名残り惜しそうに消えて行く、
ぼんやりとした赤い光。
その光は少し寂しい気がした。
そうだ、そろそろ羅羽も帰って来てるんじゃないかな?
早く会いに行こう!
僕らの部屋へ少し駆け足で向かった。
なんだかドキドキする鼓動を誤魔化しながら。
……
ガサッ!
「羅羽ー!おかえ……り………?」
僕が"逢いたい"羅羽はどこにも居なかった。
部屋の前で襖を全開にしながら立ち尽くす僕の肩を、ぽんっと誰かが叩いた。
驚いて振り向くと、
兵「どうした?何かあった?」
いつも側に居てくれた羅羽が居なくなると
とてつもなく寂しくて、悲しくて、怖かった。
「久々知君………」
ギュッ
涙が出てきそうだったから久々知君に抱き付いて隠した。
まだ、6年生に会ってないのに、どうも僕には変な気がするなんて、
私ってどうかしてるのかな。
★久々知side★
兵「えっ、本当ですか」
学園長「うむ。つい先ほど6年生からの伝言じゃ。」
雷「タソガレドキ忍者の組頭に捕まるなんて……」
学園長「やはり羅羽は連れていくべきでは無かったようじゃな。」
兵「……では、上級生だけにこの事を言えばよろしいのですね?」
学園長「そうじゃ……そしてAにも言っておいてくれんかのう」
雷「どうしてですか?」
学園長「昨日来たときからずっと一緒だったからの。帰ってこなくて寂しい思いをしてるはずじゃ。」
兵「はぁ……」
あいつらはまるで恋人同士みたいで。
俺が入る隙間なんてあるのだろうか。
雷「先輩方は……」
学園長「今、タソガレドキ城に向かっておる。先生方も数名付き添いじゃ。」
羅羽さん……大丈夫かな…
学園長「それでは、伝えておいてくれの。」
兵・雷「はっ」
兵・雷「失礼しました」
ピシャ
廊下を雷蔵と歩きながら、Aにも言わなきゃいけないんだ…と、考えていた。
雷「じゃ、僕、皆に伝えてくるー!」
兵「お、おいっ!…俺も行きたかったのにー…」
………
まぁ、いいや、火薬倉庫行こう←
廊下を歩いて火薬倉庫に向かおうと角を曲がったその時、
フラフラの足取りで生徒指導室から出てきたのは
Aだった。
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ピーチワイン( ・◇・)(プロフ) - 紗那さん» コメントありがとうございます!ご期待に応えられるよう、頑張ります! (2019年11月11日 21時) (レス) id: 16c549f400 (このIDを非表示/違反報告)
紗那(プロフ) - 久々知先輩END書いてくださってありがとうございます!とっても素敵でした!!これからも頑張ってください!応援してます!! (2019年11月11日 19時) (レス) id: a5ce07c098 (このIDを非表示/違反報告)
ピーチワイン( ・◇・)(プロフ) - 紅晶我さん» わざわざ御感想の方コメントしていただきありがとうございます! (2019年11月11日 19時) (レス) id: 16c549f400 (このIDを非表示/違反報告)
紅晶我(プロフ) - 羅羽くんEND書いてくださり、本当にありがとうございます!最後感動しました!これからも応援しています! (2019年11月11日 18時) (レス) id: f5a95f6f1b (このIDを非表示/違反報告)
ピーチワイン( ・◇・)(プロフ) - 紗那さん» コメントありがとうございます!久々知君ENDですね、結構前に久々知君が出てきたので少し長め、少し前の部分からの分岐になります。END完成までもう少しお待ちください! (2019年11月10日 19時) (レス) id: 16c549f400 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ピーチワイン( ・◇・) | 作成日時:2016年8月16日 19時