特効薬 YOU ページ45
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走ったって行く場所なんてなくて
悪いことをした人みたいに校舎裏に駆け込んだ。
・
冷たいコンクリートに座り込んで
膝を抱えていたらチャイムの音がいつもより遠く聞こえた。
・・・けど戻れる気なんてしなかった。
・
あ「・・・辛いなぁ」
・・・こんなとこ来なきゃよかった。
だってここは智君が初めて私の手をとって連れてきた場所。
まだあの時はしたこともないケタ外れの「スキ」に
本気になる気なんてなかったのに。
どうしてこんなに智君を想っちゃうんだろう。
・
このまま目を閉じれば眠れちゃうんじゃないかってバカみたいに考えていたら
遠くから足音が聞こえて心臓がぎゅってなる。
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陽「・・・やっと見つけた・・・」
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あ「陽、菜・・・」
陽「何、サボってるの(笑)」
あ「授業は・・・」
陽「出れるわけないでしょ、親友ほっといて」
あ「・・・」
陽「・・・私のバカ幼馴染のせいでもあるんだし」
あ「・・・私が悪いんだよ」
陽「そんなわけないでしょ、智のせいでしょ」
あ「っ、けど好きなんだもん・・・」
陽「・・・、A・・・」
あ「こんなに・・・好きになるはずじゃなかったのに・・・っ」
・
陽菜の顔を見たら言いたいことが全部爆発した。
泣いちゃダメだなんて思ったのはほんの一瞬。
だって陽菜が私のことをぎゅってしてくれたから。
だから全部話した。
智君への大好きはどんどん大きくなっちゃうこと。
私は翔君の所に戻るのが一番なのにそれを智君に言われてしまうのが悲しいってこと。
いい子なフリしてるだけで
翔君のことを忘れたわけじゃないこと。
翔君に戻っておいでって言われたこと・・・。
・
陽菜は私がどんなことを言っても
全部「うん・・・」って優しく聞いてくれた
「それは違う」なんて一言も言わなかった。
・
陽「泣くのやめな・・・ね？」
あ「・・・ぅん・・・」
陽「あぁー、もう可哀想、こんな可愛い子が・・・智のバカ野郎」
あ「・・・けど・・・」
陽「分かってるよ、好きなんだもんね」
・
「なんか癪に触るんだけどね」って陽菜は笑いながら私をもういっかいぎゅってしてくれた。
・・・ここに来てくれたのが陽菜でよかった。
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友達の力は恋に優っちゃう・・・ね。
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*mamo*(プロフ) - みぃさん» 初めまして、ほんとですか？（笑）けどこんなことしたら二度と間違えないだろうしある意味いい経験かもしれませんよね（笑） ありがとうございます、これからも頑張るのでお願いします☆ (2014年10月4日 22時) (
レス) id: 9a67591867 (このIDを非表示/違反報告)
みぃ(プロフ) - 出汁、捨てちゃったんですね。私も同じことしたことあります（笑）お話に関係なくてごめんなさい。いつも楽しみにしています♪ (2014年10月4日 2時) (レス) id: eaeceee9df (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：*mamo*
| 作成日時：2014年9月28日 20時
