PLEASE PLEASE PLEASE YOU ページ21
・
あの日から翔君は
私になにも話しかけてこなかった。
目もくれなかった。
あれは夢だったのかなって思っちゃう。
けど掴まれた手首の感覚はしっかり覚えてて
簡単に思い出せるの。
・
・
そんな間に体育祭がせまってきていた。
あの日の桜はすっかり葉桜になって。
陽「Aはなに出る？」
あ「えー、あんま運動得意じゃないからな…」
智「Aちゃん見るからにそうだもんね」
こうやって突然やってくる智君は
私の心の起爆剤みたい。
緊張してあわあわしちゃう手を
カーディガンの中で必死に私が
隠してるなんて知らないでしょ？
・
智「Aちゃんお遊戯でなよ」
あ「、そんなのないもん///」
智「うさぎの耳つけて踊ったりしたら智君、きゅんってしちゃう(笑)」
あ「意地悪言わないで///」
陽「智」
智「だからおまえその声恐いから(笑)」
陽「あんたがそーさせてるのっ」
私をバカにして笑ってるなんて
分かってるもん。
だけどその笑顔が私の大好きな笑顔だなんて
反則だよ。
・
あ「…智君はなに出るの？」
智「智君はリレーに出ます」
運動は任せて。だって。
智君に出来ないものなんて勉強だけじゃない。
あぁ、あたしは智君が走ってるのをみて
また虚しく自分の気持ちをおっきくさせるんだ。
けどね。
…そう分かっているのに見るのをやめないんだ
だから嘆く権利なんてないんだけど。
・
智「Aちゃん応援してくれる？」
あ「…私？」
智「Aちゃんの応援が欲しい」
・
きっと誰にでもいってる台詞。
けどその言葉が今日一番キラキラして聞こえるなんて
私は可哀想な子を通り越して
幸せ者なんじゃないかって思えてきた。
・
あ「…いいよ」
・
けどやっぱり
彼の思惑通りに事が進んでるって思うと
悔しいんだけどね。
仕方ないことなんだなって思う。
この瞬間の笑顔を独り占めくらいさせてよって
ココロの中で欲張りな私がそう言うんだから。
・
サトシオオノの滑っちゃう話 HARUNA→←散る、散る、さくら O
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*mamo*(プロフ) - みぃさん» 初めまして、ほんとですか？（笑）けどこんなことしたら二度と間違えないだろうしある意味いい経験かもしれませんよね（笑） ありがとうございます、これからも頑張るのでお願いします☆ (2014年10月4日 22時) (
レス) id: 9a67591867 (このIDを非表示/違反報告)
みぃ(プロフ) - 出汁、捨てちゃったんですね。私も同じことしたことあります（笑）お話に関係なくてごめんなさい。いつも楽しみにしています♪ (2014年10月4日 2時) (レス) id: eaeceee9df (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：*mamo*
| 作成日時：2014年9月28日 20時
