最終章 ページ20
ピピっ
ピピっ
規則正しい機械音が次第にはっきりと聞こえてくるようになる
重たい瞼をゆっくりと開けた
視界に広がるのは無機質な白の部屋
すぐに病院だと分かった
『っジミン!・・・・ったぁ!!』
最後の最後で私は気を失った
あれからどうなった
みんなは無事なのか
飛び起きると、腹部に鋭い痛み
・・・・相変わらず私は学習しないなぁと
思った時
JM「動くからじゃん。バカでしょ」
カーテンで仕切られた横の部屋から
そんな声が聞こえてきた
安心したのが表情にまで溢れ出してきたのを抑えるように
口角をグイッと元に戻した
『・・・・・なんかデジャブ』
カーテンを開けると
雑誌を読んでいるジミンがいた
随分と顔色が良さそうでよかった・・・
『私、どれくらい寝てた?』
JM「3日」
『3日!?』
そんなに眠ったままだったんだ・・・
『あの後どうなったの!?』
JM「ユンギさんとジュンの親父が全部片付けてくれたよ」
ジミンもあの後倒れたらしく、ことの成り行きをジョングクに教えてもらったらしい
・・そっか、オッパが全部まとめてくれたんだ
ジュンの親父ってことはわざわざアメリカから戻ってきてくれたのね
さすが釜山のボス
何より全員無事でよかった
JM「ユンギさんとか、ジョングガがお見舞い来てたよ
ちょうどさっき帰ったけど
あ、でも
ジョングガ、起きないから他の女の子のところに行こうかなって言ってたよ」
『えっ・・・・・・嘘』
JM「嘘だよ信じんなよ」
もう
本気で信じちゃったじゃん!
ケラケラと笑う男を睨んで舌打ちをすると
よいしょと起き上がってきて
私のベッドに腰をかけた
JM「そんなにジョングガが他のところに行ったら嫌なんだ」
『当たり前じゃん』
JM「良いね・・・・愛されるって」
少しかなしそうな顔でそう呟いたジミン
『ジミンは好きな人いないの?』
JM「今はもういない
それに、もうそいつしか愛さないって昔決めたから」
悲しそうな顔、今はいないという言葉の意味
それだけでもう十分だった
きっと私には想像できないくらい苦しい思いをたくさんしてきたのだろう
『そっか。・・・・・それだけ素敵な人なんだね』
JM「現在形で話してくれるんだ。
・・・・・恋愛はもう懲り懲りだよ
あ、でもAはちょっと良いなって思ったよ」
『さっきまでの心配返して』
JM「あはは」
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ちゃろすっこ(プロフ) - 香純さん» コメントありがとうございます!そんな・・時間を忘れるくらい集中して読んで下さったこと、とても嬉しいです。残りわずかですが最後まで楽しんでいただけると幸いです。 (2022年11月4日 15時) (レス) id: ba16a42c1e (このIDを非表示/違反報告)
香純(プロフ) - 初めまして!この作品を見つけ1話から一気に時間を忘れてここまで読むくらいとても好きな作品です。私はジンペンなのですが彼の笑みが冷酷さと表裏一体だったりとかなり私得な人物像で惚れました。とても続きが気になります!どうかご自愛ください…応援しています!! (2022年10月23日 23時) (レス) id: 58ea0d7cc3 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃろすっこ(プロフ) - natsuさん» わざわざ一気読みまでしていただいて嬉しいです!更新頑張りますね♪ (2022年10月20日 0時) (レス) id: ba16a42c1e (このIDを非表示/違反報告)
ちゃろすっこ(プロフ) - てじゆさん» うわー( ;∀;)何と嬉しいお言葉!!ありがとうございます! (2022年10月20日 0時) (レス) id: ba16a42c1e (このIDを非表示/違反報告)
natsu(プロフ) - 一気読みして追いつきました‼️更新楽しみです♪ (2022年10月8日 13時) (レス) @page1 id: e42d0932b4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ちゃろすっこ | 作成日時:2022年10月6日 21時