family３

エピローグ ページ45

”マフィア”




それは裏社会を取り巻く巨大勢力



あの警察でさえ彼らには太刀打ちできない







彼らは自らの組織のことをファミリーと呼び


血の掟で固く結ばれている







そんなマフィアがソウルにもいる






キム家率いるwings


そしてミン家率いるbutterfly




この二代マフィアを総称して”二翼”と呼ばれ

お互い敵対しながらも
長年にわたって外部からの侵入を防いできた




そんな冷戦状態は5年前に急展開を迎えた
wingsの側近立場であった人物が中心となってクーデターを起こしたのだ
それがきっかけとなりwingsは崩壊
トップであるキムソクジンは暗殺されたと人々は噂した
そしてなんとその半年後
butterflyが解散を宣言したのだ



マフィア界だけでなく世界に衝撃を与えたが
それは我々の予想を上回ってきた




ミンユンギと死んだと噂されていたキムソクジンが手を組み
一つの組織を新しく結成した
その名も”HOME”
一部ではマフィアが付ける名前ではないと声を上げる者がいたが
これに対してキムソクジンはこう発言している

”家族がいつも集まる場所といえば、誰しもが家と答えるのではないでしょうか
しくじれば殺される
上下関係が絶対
そんなマフィア社会は変貌を遂げる時代がやってきたのです
私たちは変わらなければならない
それなら、血の掟などは関係のない
まさに家族のような絆でつながり結束を高めていく
家族が帰れる場所となるようなそんな組織にしていきたいという気持ちを込めて
命名しました。
あ、決めたのはミンユンギの方ですよ
彼意外とロマンチストなんです
これ内緒でお願いします”


とユーモアを絡ませながら我々に語った



あれから5年後
まさにHOMEは彼の目指していた組織になろうとしている
(左：部下と並んで歩くミンユンギ) (右：お腹を抱えて笑うキムソクジン)

あれだけ姿を隠していたボスたちも世間の前に現れる頻度が増えている
従来の組織形態を重んじる人間はまだまだ多いが
新しい組織の形に憧れて組織に参加するメンバーは後を絶たない
今では韓国を誇るマフィアである

我々の生活や秩序を守ってくれている
そんな彼らにこれからも期待していきたい”






『だってさ』




「元気そうでよかったね」







『私たちも落ち着いたらもう一度手紙送ろう、か





・・・・・・待って、
陣痛きたかもしれない』




「えっ、まっ・・・・救急車！！！！！！！」






〜end〜

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