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ジュンは怒りで我を忘れそうになりながらも
その銃口に指をかけた
だが、なぜか弾くことができない
彼女のまっすぐな瞳・・・・手が震える
彼女がゆっくり近づいてくる・・汗が垂れる
まるで蛇に睨まれたカエルのようだった









ホソクは心疾しい気持ちになった



自分はAの良き友人だと
そう思っていた
でも、自分の知らないところで彼女は大きな闇を抱えていた
誰にも相談せず、誰にもバレぬようにと
何もかも隠して生きてきたのだ
いや
違う

知っていた。きっと僕はわかっていた
彼女は時折、どこか遠い場所を見ていた
でも、その瞳に光はなくて
いつの間にか飲み込まれそうになる。漆黒
それに気がついていた
だからこそ、そのときにちゃんとAに寄り添っていればこんなことにはならなかったのかもしれない
でも、できなかった
彼は心のどこかで、得体の知れない
ブラックホールのようなAに対して小さな恐怖心を抱いていたことに気づいた

何が友人だ
僕は何も知らなかった
彼女を支えているつもりが、自分だけが彼女に支えてもらっていた

今だって
ジミンを助けようと頑張っているのに
僕はただ突っ立っているだけ
無力で、情けないただの男


せめて物思いで
彼は引き金に指をかけた









ナムジュンは驚愕した


彼女の過去に、行動に、決意に


彼女が言ったことが本当かどうかはわからない
ただ、今自分の命と引き換えに僕たちを助けようとしていることだけは確かなのだ


ナムジュンはユンギの側近だった
ホソクほど彼女に肩入れしなかったのは、彼女が裏でユンギを支えているのだとしたら
自分は表から支えていかなければならないと思っていたからだ
なぜなら、ナムジュンはユンギが脆いということを知っていたから
彼女を救いたい気持ちはあった
だが、彼女に肩入れすればボスは崩れる。だから公平を保っていなければならなかった
でも、違った
本当に守らなければいけないのは彼女だった
大切な人のためなら命も差し出せる
その危うさにユンギは気づいていた
だから支配という形ではあったが、彼なりに彼女を守っていた


今の彼女を救えるのは
ジョングクと、彼しかいない
そう感じたナムジュンは静かに携帯を握りしめた

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ちゃろすっこ(プロフ) - 香純さん» コメントありがとうございます!そんな・・時間を忘れるくらい集中して読んで下さったこと、とても嬉しいです。残りわずかですが最後まで楽しんでいただけると幸いです。 (2022年11月4日 15時) (レス) id: ba16a42c1e (このIDを非表示/違反報告)
香純(プロフ) - 初めまして!この作品を見つけ1話から一気に時間を忘れてここまで読むくらいとても好きな作品です。私はジンペンなのですが彼の笑みが冷酷さと表裏一体だったりとかなり私得な人物像で惚れました。とても続きが気になります!どうかご自愛ください…応援しています!! (2022年10月23日 23時) (レス) id: 58ea0d7cc3 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃろすっこ(プロフ) - natsuさん» わざわざ一気読みまでしていただいて嬉しいです!更新頑張りますね♪ (2022年10月20日 0時) (レス) id: ba16a42c1e (このIDを非表示/違反報告)
ちゃろすっこ(プロフ) - てじゆさん» うわー( ;∀;)何と嬉しいお言葉!!ありがとうございます! (2022年10月20日 0時) (レス) id: ba16a42c1e (このIDを非表示/違反報告)
natsu(プロフ) - 一気読みして追いつきました‼️更新楽しみです♪ (2022年10月8日 13時) (レス) @page1 id: e42d0932b4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ちゃろすっこ | 作成日時:2022年10月6日 21時

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