昔のはなし【JH】 ページ35
「ひっ！！！や！やめてくれえっ！！」
「ごめんね。こっちも命かかってるから」
))ザシュッ
ばたり
その場でスーツからスウェットに着替え
ドラム缶にさっきまで来ていたスーツとカツラを投げ入れる
用意しておいた油を流して
ぽっと火をつけたマッチをドラム缶へ落とすと
じわじわと炎が広がっていった。
))ジジっ
「こちら本部。要件は」
「こちらスマイル。ターゲットの接触に成功、任務は遂行できた」
))ジジっ
「・・・・誰にもみられてないだろうな」
「当たり前でしょ。僕を誰だと思ってんのさ」
))ジジっ
「ふん・・・ならばいい」
「あ、報酬は僕の口座に振り込んでおいてね」
そこから応答はなく
「もー。いっつも最後は無視するんだから」
ナイフとトランシーバーを深い海へと投げ捨てた
今日のターゲットは確か国会議員のお偉いさん
僕たちの生活を支えてくれている
わけではなく
自分達がうまい飯を食えるように
いろんな手使って自分の地位を守るだけしか能のないクソみたいな人間
そんな人間のいないクリーンな街にするのが僕たちの仕事
まぁ、俗にいう殺し屋みたいなもの
少し深めのキャップを被って
目指すのは地下にあるバー
最初は合言葉みたいなものをマスターに言うと
組織の本拠地へとつながる入り口に案内してくれていたけれど
最近はもう顔パスで入れる
「マスター。いつもありがとう」
「いいや、ジョンくんの活躍にみんな感謝しているからいいのさ」
・・・ジョン、ねぇ
セキュリティー的に大丈夫なのって思うけど
マスターも僕の人柄を見込んで親切に接してくれているので良しとしよう
地下にある思い扉を開けるといつもの見慣れた廊下
丁度扉から出てきた彼女が僕に気づいてこちらに走ってきた
「オッパ！おかえりなさい！」
「ヤァー今日も元気だなぁㅋㅋㅋ」
「オッパの帰り待ってたんだよ！どうだった？今日も完璧だった？」
「もちろん！」
「さすが！！すごいすごーい！」
キラキラとした瞳で見つめてくるのは
僕より二つしたの同業者
一緒に仕事をしたことがないけど
こうやって顔を合わせると駆け寄ってきてくれるくらいには僕に懐いてるらしい
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 659人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ちゃろすっこ(プロフ) - Blueさん» コメントありがとうございます！そんな！！たくさん読んでいただいてめちゃくちゃ嬉しいです！ (2022年12月30日 0時) (
レス) id: ba16a42c1e (このIDを非表示/違反報告)
Blue(プロフ) - ちゃろすっこさんのお話すごく面白くて、family以外にもユンギさんと可愛い幽霊の女の子のお話とか、たくさん読ませていただきました。本当に面白くて儚げなところもあって大好きです。これからも応援してます✨ (2022年12月29日 21時) (レス) id: b9849a8568 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃろすっこ(プロフ) - akuneさん» コメントありがとうございます！導かれる！？それは嬉しすぎますぅぅ！！ (2022年12月7日 21時) (レス) id: ba16a42c1e (このIDを非表示/違反報告)
akune(プロフ) - 食い入るように導かれるようにこちらも読み始めてます！！このシリーズごちそうさま過ぎて困ります！大好きです！ (2022年11月23日 8時) (レス) @page7 id: 785498f7f4 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ちゃろすっこ | 作成日時：2022年11月20日 2時
